Logic Pro X 10.4.2 の新機能で気になったものをまとめました

講師の鈴木(@dawlessonです。

先日Mac OS X 10.14 Mojaveがリリースされましたが、それに呼応するように昨日公開されたばかりのLogic Pro X 10.4.2で追加された新機能や改良点の中から、気になったものをまとめてみようと思います。

昨今のLogicのアップデートは、他のソフトのように”新製品”という扱いではないので、大きなニュースになってはいませんが、実はマイナー・アップデートとは思えないほどの機能が追加されていたりします。

また、昨日行ったライブ配信のアーカイブも掲載しておきますので、合わせてご参考ください。※後日、各機能ごとに切り出し/編集したものをアップ予定です。

サウンド・ライブラリの移動先が簡単に変更可能に!

今回のアップデートで注目されているのが、ライブラリの保存場所を簡単に変更できるようになった点です。

というのも、Logicの付属コンテンツはすべてインストールすると60GB以上。ある程度、使うものだけを選んでインストールすることもできますが、SSDが主流の現在、ディスク容量の関係でできるだけ起動ディスクとは別の場所に逃がしたい… というニーズが多くなるのは当然ですよね…。

これまでもシンボリック・リンクを使うことで、任意の場所に移動することができましたが、ターミナルでコマンドを打つ必要があったりと、ちょっと面倒な作業が必要でした。

10.4.2では、「サウンドライブラリ」のメニューの中に「サウンドライブラリの場所を変更」という項目が用意され、Logicの機能として簡単に起動ディスク以外のドライブに移動できるようになりました。

ただし、細かいディレクトリまで指定することはできませんので、コピーする場所を厳密に指定為たい! という場合には、今までどおりシンボリックリンクを使う必要がありそうです。

※これまでシンボリックリンクを設定していた場合、「サウンドライブラリの場所を変更」項目はグレーアウトして選べません。その場合は、ターミナルで以下のコマンドを入力することで、シンボリックリンクを解除することができます。

sudo rm /Library/Application\ Support/Logic

リンクの削除後、ライブラリのフォルダを「/Library/ApplicationSupport/Logic」フォルダに戻します。

コマンドの使い方等は、下記リンクをご参照くださいませ。

今すぐ使えるLogic Pro X 活用 Tips 第4回 付属コンテンツのインストール場所を変更して、ドライブ容量を節約する

スマートテンポがMIDIでも使用可能に!

タイトル通りですが、Logic Pro X 10.4 で追加されたスマート・テンポ機能が、MIDIのリアルタイムン入力でも使えるようになりました。

スマート・テンポ自体、実はあまり使っていなかったので、MIDIで出来てもねぇ〜〜 なんて思っていましたが、よく考えてみるとリトルダンドしたい場合に使うとかなり便利です!

フレーズによっては、解釈の微調整が必要な場合もありますが(リズムやタイミングがしっかりしている場合はOKですが、アルペジオ系になると怪しい印象)、先にテンポマップを書いてからそれに合うように打ち込むよりも、感覚的に弾いてからテンポ変更させた方がはるかに楽ですし、何より音楽的ですよね。

フェーダーのセンド

Logic 上の表記ではこのようになっているのですが、これでは何の事やら分かりませんよね…(苦笑)。

要するに、チャンネル・フェーダーを使ってセンドの送り量をコントロールできるというものです。フィジコンのFLIP機能と同じものです。

ちなみに、このモード時には外部のフィジカル・コントローラーのフェーダーでもAUXセンドがコントロールできます。

…これだけだと、「ふーん」で終わりなのですが、この機能には隠れた(?)恩恵があります。それが、センドにもパンが設定できるようになったというもの!! これはめちゃくちゃ欲しかった機能なので、個人的にはかなり嬉しかったです。

特にリバーブを使うときによく用いるので、この機能がないために他のソフトでTDしているという部分もあったのですが、そろそろLogic でTDまで…というのを本格検討する日が近いかもしれません…。。

※プラグインの受け側の仕様によっては、パンが反映されない場合があります。その場合は、プラグインを「デュアルモノ」で使ってみて下さい。

また、センドから直接出力バスをルーティングできるようになっています。

ノートパッドに画像を取り込み可能に!

ノートパッドに画像ファイルを取り込むことができるようになりました。これも個人的に魅力を感じた部分です。

というのも、アウトボードで音作りをしている際、つまみの位置を写真を撮って取り込んでおけば、後から比較的簡単にリコールができる! いくつものプロジェクトが同時進行する場合に、これが面倒でプラグイン完結していることも多かったので、今後は積極的に活用できそうです。

ちなみに、写真を取り込むのはimgファイルをドラッグアンドドロップするだけでOKです。

また、Macに接続されているデバイス(カメラ等)から直接取り込むこともできます。

トラックの多い、重めのプロジェクトでの挙動が快適に!

リリースノートは「パフォーマンスの改善」的なひと言でまとめられてしまっていますが、体感として重めのプロジェクトでの挙動が快適になっていました。

また、これは以前のバージョンからですが「ソロモード」を使うときに、切り替わるタイミングで生じていた遅れがなくなり、瞬時に切り替わるようになっています。

リリースノートより抜粋

このほかにもいくつもの改良が施されており、ハデさはありませんが、DAWソフトでもっとも重要なユーザビリティーの部分が強化されたという意味で、個人的にかなり異議の大きなアップデートになっているのではないかと思います。

細かい部分は、リリースノートをご覧下さい。英語ですが、翻訳エンジンに投げれば意味は分かると思います。日本語よりも充実していますので、ぜひチェックしてみてください。

以下は抜粋です。

新機能/拡張機能

  • サウンドライブラリーは、外部記憶装置に再配置することができます。
  • スマートテンポは、マルチトラックレコーディングのテンポデータを分析して、プロジェクトテンポを定義することができます。
  • インポートされたマルチトラックステムは、プロジェクトテンポに従うか、定義することができます。
  • スマートテンポは、メトロノームなしで録音されたMIDI演奏のテンポを分析するようになりました。
  • 錬金術は、オーディオをインポートしながら再合成とサンプリングオプションを選択できるドラッグアンドドロップホットゾーンを提供します。
  • Alchemyでは、パラメータ値の数値編集が可能です。
  • 1つのオートメーションポイントを別のオートメーションポイントにドラッグすると、それらを垂直に整列させる
  • 新しいミキサーモードでは、チャンネルストリップフェーダーとパンコントロールを使用してセンドレベルとパンを設定できます。
  • 自動スラーは、スコアエディタで選択したノートに適用することができます。
  • メモを追跡またはプロジェクトするための写真を追加して、主要なセッションの詳細やスタジオのハードウェア設定を覚えておくのに役立ちます。
  • 現在選択されているトラックのアーティキュレーションエディタを開くためのキーコマンドがあります(アーティキュレーションセットが利用可能な場合)。
  • 「Join Regions」と「Track by Regions by Track」コマンドは、ループを実際のコピーに変換し、結果のMIDIリージョンに結合するようになりました。
  • [オーディオリージョンからの静寂を削除]ウィンドウの[しきい値]コントロールが、パーセンテージではなくdBで表示されるようになりました。
  • 出力に直接送信することが可能になりました。

 


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