【音楽制作のお悩み相談】第5回 プリフェーダーって何?ポストフェーダーとの違いと活用テクニック

講師の鈴木(@dawlessonです。

音楽制作のお悩み相談、第5回目をお送りしていきます。

前回から少し間が空いてしまいましたが…。本コーナーへのご質問は随時受付中ですので、お気軽に本ページ下部のフォームやYouTubeのコメント欄からお知らせ頂ければと思います。

今回は「プリフェーダー」について。ポスト・フェーダーは多くの方がご存知だと思いますが、プリフェーダーってどう違うのか、そしてどのように活用できるのか。いくつかの具体例と共に紹介していきます。

プリ(前)とポスト(後)

まずはプリ・フェーダーとポスト・フェーダーの違いから。

プリというのは「〜の前」という意味を持つ単語です。プリ・アンプならアンプの前、プリ・オーダーなら事前注文、プリ・ペイドなら事前支払… みたいな感じです。こう見てみると、一般生活の中でも結構「プリ」という言葉が使われているのが分かりますね〜。

それに対してポストというのは「〜の後」という意味です。

話はそれましたがDAWやミキサーではプリ・フェーダー/ポスト・フェーダーと言うように、AUXやバスにチャンネル・フェーダーを通る前と、チャンネル・フェーダーを通った後の信号のどちらを送るのか…いうのが両者の違いです。

Logic場合、デフォルトでポスト・パンが設定されていますが、挙動としてはポスト・フェーダーと同じく考えることができます。

ポスト・フェーダーの特長

恐らく多くのDAWソフトのセンドは、デフォルトでポスト・フェーダーが設定されていると思います。

この状態では、フェーダーで音量調整された後の信号が、SEND(送り)量に応じてAUXバスに送られることになります。つまり、チャンネル・フェーダーで音量を上げ下げすると、それに連動してSEND量も上下する… つまりフェーダー操作に連動して、原音とエフェクト音が常に同じ割合で出力されます。

そのため、リバーブやディレイを使うような一般的なミックス作業では、この設定が便利です。

プリ・フェーダーの特長

それに対して、フェーダー値に関係なく、常にSENDの送り量に応じた信号を出力するのがプリ・フェーダーです。

フェーダーとSENDが独立しているので、フェーダーを-∞に落としても、SENDには信号が出力され続けます。

一見何に使うか分かりにくいと思いますが、フェーダーの位置に連動しないからこそ、便利に使えるシーンが存在します。


動画では3つの例を紹介しています。

  • アンプ・シミュレーターに原音・もしくは違う設定のサウンドを足す

エレキ・ギターやベースの音作りの際に、プリフェーダーでバスに送った信号にアンプ・シミュレーターを掛けることで、2つの異なる設定のサウンドをミックスすることができます。特にシミュレーター側で激しい音作りをする際に有効。例えば歪んだギターで、音の芯を保ったままガッツリと歪ませることができます。

  • ドラムの特定のパーツだけに、激しいコンプを掛ける

上記方法に似た使い方ですが、例えばスネアとキックだけにコンプやサチュレーターをSENDで使うことで、何ともいえないパンチの効いたサウンドを作ることができます。

ステムにバスコンプとは掛けるのとは、また違った効果を作ることができるのでオススメです!

  • 異なる音像感の音源の質感を整える

オーケストラ系のライブラリに多いのですが、ステージ収録とホール収録などライブラリによって空気感がまったく違う場合。ただ鳴らすだけでは一体感が出せず、かといってリバーブを深く掛けていくと音がぼやけてしまう…。というケースが多いと思います。

そんなときには、プリフェーダーでリバーブにセンドし、送り量で音像が同じくなるように調整し、その上でボリュームを調整していくとバランスが取りやすくなります。

ぜひ試して見て下さい!

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