Positive Grid / BIAS FX

講師の鈴木です。

少し前にIK MultimediaのAmplitTube 4を紹介しましたが、今回は同じくPositive Grid社のアンプ・シミュレーター・プラグインのBIAS FXを紹介します。iOSアプリで注目を集めて急激に評価されるようになった新しめのブランドですが、評判の通り中々イイ感じです。

http://www.minet.jp/brand/positivegrid/bias-fx-desktop/

アンプっぽい演奏感

BIAS FXで一番気に入っているのが、全体的な質感が本物のアンプに近い印象があるという点。

機能的にはデュアル・チャンネル仕様で2台のアンプが使えたり、そのときに周波数やダイナミクスでスプリットしたり…と細かいこともできるのですが、個人的にアンプをデュアルにしても音作りが難しくなるだけなので、その辺りはまったく使ってません(苦笑)。

他のソフトでもできますし、なによりレコーディングでは別の音色で重ねちゃう方が断然楽なので…。

機能的には他のソフトと同じことができますので、特別目新しい部分はないのですが、何よりも出音が真空管アンプっぽい粘りけというか、”質感”がBIAS FXの強みだと思います。言葉で表すのが難しいですが、デジタルのモデリング系は、どこかツルッとした印象で弾いた音がダイレクトに出てくるイメージなのですが、BIAS FXは真空管アンプと同じように絶妙にコンプレッションが掛かってくれるので、弾いていてストレスがないという印象を持っています。

また、”シミュレーターっぽさ”を解消するために、これまではアンプ・シミュレーターの前段にEQやフィルターをインサートして、カリッと耳障りな帯域をカットしていたのですが、BIASはそういった処理もほとんど要らないかな〜と。

クランチがちゃんと出る

アンプ・タイプはクリーンからモダン・ディストーションまで32(Professional)/12(Desktop)タイプ。収録モデルの詳細はメーカーのサイトでご確認頂くとして…

http://help.positivegrid.com/hc/en-us/articles/207853526-Amps-Effects-Included-in-BIAS-FX

グレードによって収録数が違いますが、個人的にはProfessional版をオススメします。Desktop版にバンドルされるモデルは、いわゆる”定番アンプ”なので使い勝手は良いですし、必要十分ではあるのですが、ProfessionalになるとLow GainとCrunchのカテゴリーが充実するのがポイント。

超クリーンとハイゲインは正直どのアンプ・シミュレーターでもそこそこ鳴ってくれるのですが、ピッキングによって歪み始める辺り〜クランチの感じはデジタルのシミュレーターは微妙な場合が多い印象だったのですが、BIAS FXはそういったニュアンスまでカバーしてくれると思います。

BIAS AMPとの連携も可能

BIAS AMPを持っている場合は、BIAS FX上でBIAS AMPのモデルを使うこともできます。

BIAS AMPは、アンプの内部パラメーターを弄れるというかなりマニアックなソフト。プラグイン版が発売されて比較的早い時期に手に入れていたのですが、個人的にドコが良いのかまったく分からないまま放置していました(苦笑)。というのも、現代ではアンプ単体で音を作るというのは希で、何かしらペダルと組み合わせて使うシーンがほとんどだと思うのですが、BIAS AMPはアンプに特化しており、一切のエフェクトがなかった。使いどころが見いだせなかったのですが、BIAS FXが登場したことで一気に化けた、と。エフェクト系も抜群に良いということはないのですが、アンプ・モデリングが良くできているので総合的なポテンシャルは高いと思います。2016_BIASFX_4

連携といっても、あくまでBIAS AMPで作ったアンプ・モデルをBIAS FXで読み込めるというだけ。BIAS FX上から直接BIAS AMPにアクセスすることはできませんので、アンプ内部のパラメーターを弄りたい場合は別途、BIAS AMPを起動して弄ってやる必要があります。若干面倒なので、お互いをシームレスに行き来できるようになると、もっとパラメーターを弄る気になるのかもしれません。。

キャビネット/マイクは割り切り仕様

最近のアンプ・シミュレーターでは、キャビネットやマイキングをかなり細かく弄れるようになっていますが、BIAS FXの場合は(BIAS AMPも同様です)かなりシンプル。マイク位置は自由に動かせるものの、1キャビでマイクはSM57とC414のどちらかのみ。AmpliTube 4と比べてしまうと物足りなさを感じなくもないですが、ある意味では音作りで悩まないということでもあるので、これはこれでアリだと思っています。

 

 

 

プリセットとToneCloud

インターネット・ネットワークを活かしたプリセット共有機能も搭載されています。これもすでに多くのメーカーがやっていることですが、BIAS FXの場合は音色がクラウドにあり、ソフトから直接アクセスして試聴/試奏、ダウンロードまで数クリックで行えるということです。

簡単に音色プレビューできるのはかなり便利で、ダウンロード時に選別できるのでインストールしてから微妙なものを消す、という作業が基本的に不要です。

難点を言えば、プリセットの切り替え時が面倒なことでしょうか…。

評判通り、出音は純粋に良いのでギターを弾く方は持っておいて損はないと思います。

 

 

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