世界各国の瞑想サウンドを収録した、Fracture Sounds / ZEN MEDITATIONS をレビュー【PR】

2023年11月3日

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講師の鈴木です。

ブラックフライデーが近づいてきたこともあってか、各社から色々な新製品がリリースされていますね！
そんな中、Fracture Soundsから新しいライブラリ「ZEN – MEDITATIONS」が発売されるということで、メーカー様のご厚意で試させていただくことができましたので、レビューしていきたいと思います。

世界各国の浮遊感溢れるサウンドが気持ち良い！

Fracture Soundsは、ピアノやシネマティック系サウンドを得意とするイギリスの音源ブランド。
新作はZEN… つまり日本語の「禅」に着想を得て作られたKONTAKTライブラリです。MEDITATIONS（瞑想という意味）の言葉通りのサウンドが収録されています。

タイトルは16のnkiで構成されており、01〜15までは世界各国の瞑想的な楽器にプリセットされたレイヤー・サウンドを重ねたもの、16のLayer Blendesでは24種類のサウンドを3つまで好きに選んでレイヤーすることでオリジナルのトーンを作ることができるという構成になっています。

色々なKONTAKTライブラリがリリースされていますが、収録内容はかなり新鮮！　例えばSitar（シタール）やTabla（タブラ）などエスニック音源でもお馴染みの楽器が収録されていますが、あくまで瞑想的/幻想的な印象のサウンドになっており、いわゆるエスニック音源とは全く用途が異なってくると思います。

Fracture Soundsというと個人的にはアトモス系のサウンドが印象が強いのですが、浮遊感がありながらも音の芯がしっかりとしておりオケの中でしっかり音の輪郭を保ってくれる。これがFracture Soundsの特徴であり他のライブラリにはない魅力だと感じています。

シングル・インストゥルメント

シングル・インストゥルメントとしては、以下のNKIが用意されています。

01.Handpan
02.Tank Drum
03.Sitar
04.Tanpura
05.tabla
06.Wine Glasses
07.Tibetan Bowl
08.Tuned Gongs
09.Bowed Vibes
10.Bowed Crotales
11.Meditation Chimes
12.Tingsha Bells
13.Tuning Forks
14.Bamboo Chimes
15.Bamboo Chimes(Single Hits)

メインとなる楽器によってパラメーターやレイヤーされるサウンドが変わるという仕様で、サウンドによってはアーティキュレーション切り替えにも対応しています。

レイヤーサウンドは個別に音量調整ができるのに加え、Mod Wheel（MIDI CC#1）でレイヤー全体のミックスバランスを調整できるのがポイントです！

レイヤー・ブレンド

16.Layer Blendsは、シングル・インストゥルメントで使われていた合計24種類のレイヤー・サウンドだけを組み合わせて鳴らすためのNKI。これもかなり面白いです！

サウンドは3つまでレイヤーできるのですが、各レイヤーの音量がMod Wheelに割り当てられており、値が小さいとレイヤー1だけ、回していくとレイヤー2と3が入ってくる…といった具合に変化します。各レイヤーごとにソロやオクターブ変更できるほか、シャッフル機能でサウンドをランダムに読み込むこともできます。

音の立ち上がりなどもしっかりコントロールされており、どのサンプルを組み合わせても破綻することがないので、どんどんシャッフルして使うのがおすすめです！