KORG / pichblack Pro レビュー

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講師の鈴木です。
今回はじゃっかんマニアックですが、KORGのラック・チューナー「pitchblack Pro」を紹介してみようと思います。あまりレビューも見かけませんので。。
KORGはDT-1 pro、DTR-1/2、DTR-1000/2000と古くからラック・チューナーを販売してきており、その現行モデルがこのpitchblack Proです。ラッキングしてライブで使っている方も多いと思いますが、ここではレコーディングの観点にしぼって見ていきたいと思います。

目次

チューニングは大切!

改めて紹介するまでもなく、チューニングは非常に大切です。特にレコーディングでは数セントのズレでも気持ち悪く感じてしまいますので、ライブやスタジオで演奏しているときよりもシビアにチェック(もちろんオクターブ調整も)してあげる必要があります。
最近では、クリップ・チューナーを使っているギタリストの方をよく見かけますが、構造上どうしてもピッチの精度は甘いので宅録でもレコーディングされる場合にはちゃんとしたチューナーを1つ持っておくのがオススメです。

ラック・チューナーを使っている理由

チューナーはハード/ソフト問わずギター系の製品には必ずといって良いほど入っていますから、わざわざお金を出してラック・チューナーを買う必要はどこにあるのか… というのが根底にあると思いますが、個人的には「電源を入れるだけで、いつでもチューニングを見れる」というメリットが気に入って使っています。
レコーディングで集中しているときに、エフェクターやプラグインのチューナーを起動する…というのはどうしても面倒臭く…。専用機なら電源を入れておけば、常にピッチを表示してくれるので、ちょっとした視点移動だけでチューニングを確認できるのはとても便利です。

また、ラックにセットしてワイヤリングしておけば、チューニングの度にいちいちシールドを繋いだり、電池や電源を気にする必要もないのも魅力だと思います。今の環境ではDIのThru outからチューナーにつないでいるので、音質変化も気にする必要がありません。

あとはラックが派手になる(笑)なんてメリットもあります。ピカピカと光ってくれるので、ただのブランク・パネルより視覚的に楽しめます。

とにかくど派手で視認性が高い!

実際にpitchblack Proを使い始めて1年以上経ちますが、普段使用では概ね満足しています。ボディーはラック耳までプラスチック製ですし、決して高級感があるとは言えないのですが、青いLEDにより視認性はバッチリです。
チューニングは3つのモードが切り替え可能です。

レギュラー

2016_pitchblackpro_2通常の針式チューナー同様に、音程が低い場合は左に、高い場合は右に表示。メーターの中央にLEDが点灯するようにチューニングする。

ストロボ

2016_pitchblackpro_3音程が低い場合は右から左にLEDが流れ、チューニングが合うとLEDが止まって見える。

 

ハーフ・ストロボ

2016_pitchblackpro_4レギュラーとストロボの中間で、音程が低い場合には中央から左側が、高い場合には右側がストロボ表示され、チューニングが合うとストロボが止まって中央のLEDが点灯する。

スペック上の精度はいずれも±1セントですが、実際にはストロボ > ハーフ・ストロボ > レギュラー といった感じでしょうか。デモを録るときはハーフ・ストロボで、本テイクや弦を張り替えたり調整しているときにはストロボを使ったりしています。
チューニングのスピードもこの価格なら十分レベルで、ギターはもちろん5弦ベースのLowBでもまったく問題なく使えるかと。

 

プラグインのチューナーと比べてみた

ちなみに、pitchblack Proをレギュラー・モードでチューニングしたときに、プラグインのチューナーがどういう挙動になるのか…というのもテストしてみました。画面左からAmpliTube 4のUltra Tuner、WavesのGTRに付属のチューナー、Logic Pro Xに付属のチューナーの3つです。これを見ると、やはり単純に精度だけでみればプラグインの方が上。ただし、GTRは感度が高すぎるので完全に合わせるのは苦労すると思います(笑)。

2016_pitchblackpro_5

不満もあるケド…

もちろん難点もあります。まずコンセントを抜くとすべての設定がリセットされてしまう点。チューニング・モードはもちろん、キャリブレートの基準ピッチもバッチリ忘れてくれます(苦笑)。 電源OFFなら大丈夫なのですが、パワー・ディストリビューター等で一括管理する場合は電源を入れる度に再設定する必要があります。もともと441Hzで合わせていたのですが、この仕様に合わせるために(指定がない場合は)440Hz基準でやっています…。

チューナーに合わせる、という微妙に本末転倒なこともありますが(苦笑)、利便性の高さもあって概ね満足しています。

ステージ用途であれば演奏に合わせてピカピカ光ってくれるので、演出の1つのような感覚で使っている方も多そう。。純粋な精度や性能で言えばPetersonや少し前に発売されたばかりのRocktronのVersaTune辺りに軍配が上がると思いますが、必要十分な性能と手の届きやすい価格は十分魅力的な製品ではないでしょうか。

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