Waves / SSL 4000 Collection〜その1

講師の鈴木です。

年末ですね。と、いうことで(?)今回はWavesのSSL Collectionをピックアップしてみました。Wavesの中でも人気バンドルですし、使い勝手もかなり良いので愛用している方も多いかもしれませんね。

Solid State Logic

SSL(Solid State Logic)社は1969年に設立されたイギリス・オックスフォード発のコンソール・メーカー。今では当たり前のトータル・リコールを始めて実現したり、その機能性の高さから圧倒的なシェアを得ています。スタジオでは定番中の定番コンソールですし、SSLのサウンドを聞かない日は無いといっても過言ではありませんね。

そんなSSL社のコンソールの名機、4000シリーズをモデリングした4つのプラグインをバンドルしたのがSSL 4000 Collectionです。製品名を見て分かる通りSSL社のライセンスを受けて作られている…つまりSSLのお墨付きを得ているわけですね。では、早速見ていきましょう。

SSL E-Channel

80年台に発売され、SSLの名を一躍有名にした4000 EシリーズのチャンネルEQ、コンプ、ゲート、フィルターを再現したプラグインです。

コンソールの1ch分を抜き出した、いわゆるチャンネル・ストリップという形式のプラグインで、ベーシックな音作りが1プラグイン内で完結できるようになっています。

細かい部分の紹介は割愛しますが、このプラグインを使うときには各セクションのルーティング(接続順)について最低限知っておく必要があります。各セクションのボタンを見てみましょう。

これらのボタンで、3つの各セクションのルーティングを切り替えることができます。順を追って見ていきます。

 

1.すべてのボタンがOFF

プラグインを立ち上げたときのデフォルト値がコレ。この状態だと、

「ダイナミクス」→「フィルター」→「EQ」

の順にルーティングされます。

このルーティングは、コンプで潰した音をEQで補正するように働くので、コンプでハイ落ちした分をEQでブーストする…主に補正用途に使うセッティングと言えます。

 

2.SPLITをON

フィルター・セクションのSPLITボタンをオンにすると、

「フィルター」→「ダイナミクス」→「EQ」

 

とルーティングされます。個人的には一番使用頻度の高いセッティングなのですが、フィルターで高域、低域を整えてからコンプで潰し、EQで補正することができます。イメージ的にはEQ→コンプ→EQとEQを2段掛けしたような感じ。多くの場合、素材のロー/ハイ・エンドは不要ですから、初段のフィルターで必要な帯域だけ取り出すことで、バランス良くコンプを掛けることができます。とりあえず音作りする場合は、この設定から始めるのがオススメです!

 

3.SPLIT+Ch-OUTをON

さらにダイナミクス・セクションのCh-OUTをONにすると、

「フィルター」→「EQ」→「ダイナミクス」

 

 

という順になり、EQで基本的な音色を作ってその音をコンプで潰す…という設定です。フィルターだけで補正しきれない場合や、EQで積極的に音作りしたい場合に最適です。EQで作った音にコンプが掛かるので、音色変化が大きくなるんです。個人的にはアコギのカッティングやシンセ系などアタックを強調したいパート、またこの後に別のEQなどを使ってボーカル処理する…なんて使い方が多いでしょうか。

 

 

他にもサイドチェインができたりと、色々な設定ができるのですが…パズルのようで、混乱しますよね…。とりあえず、以下のポイントだけ覚えておきましょう♪

・「SPLIT」をON→フィルターがダイナミクスの前に配置される

・「CH-OUT」をON→ダイナミクスが最終段に配置される

 

で、肝心のサウンドですが、通しただけでキャラクターが色づけされます。これはWaves全体的に言えることですが、分かりやすくサウンドが変化するのでちょっとツマミを弄っただけで「おぉぉっ!」となります(笑)。個人的にはSSLってビビットなイメージ(伝わりますかね??)なんですが、一段階個性が強くなっている感じです。スパッ! パシュッ! みたいな。。 まぁ、実機とプラグインを比較するのもナンセンスですけどね。

 

かなり長くなってしまったので、数回に分けたいと思います。