Waves / V-Series

講師の鈴木です。

ここまで来たら、Waves網羅したいなぁ…ということで3回目は前回に引き続きモデリング・シリーズの中からV-Seriesを取り上げてみたいと思います。
前回のブログを読んだ講師の堀田先生から「ちょっとマニアックなんじゃない?」と指摘されましたが、あまり気にせず書いていこうと思います(苦笑)。

このV-Seriesは、NeveというブランドのEQやコンプをモデリングした製品。Neveは個人的にも大好きなので、リリースされたときには、それはもうテンション上がったことを覚えています。今回も簡単なブランド紹介から。

 

Neve社は、1961年にルパート・ニーヴ氏によって設立されたイギリスの音響機器メーカーです。レコーディングの世界では伝説的な扱いで、そのサウンドは今も世界中の音楽関係者を魅了し続けています。そんなNeveの3つのモジュールをプラグインとして再現したのがV-Seriesです。
ちなみに会社名にもなっているルパート・ニーヴ氏ですが、ドロップアウト。AmekやFocusriteといった有名ブランドを歴て、現在はRupert Neve Designsというブランドを展開しています。

 

■V-Comp

1968年に発表された、#2254というコンプレッサー/リミッターを再現したコンプレッサー・プラグインです。

v-Comp

Neveのコンプレッサーといえば#33609が有名ですが、#2254はその原型になったモデルです。正直に言うと、#2254は自分で触ったことはありませんので、実機に似ているかどうかははっきりと言えなかったりしますが、少なくとも#33609とV-Compは別モノです。

このモデルの特徴は、コンプとリミッターが別の回路として構成されていることで、それぞれを独立して使用することができます(これは33609も同じですね)。

使い方は特別難しい部分はないのですが、1つ注意しなくてはいけないのがV-Compの基準レベルが実機通りのアナログ基準になっているので、デジタル基準のレベルをそのまま流すと、本来想定されているよりも大きな信号が入力されてしまいます。基準レベルの話を始めると長くなるので避けますが、INPUTの調節が非常に重要になってきます。これを知らないと、常にパッツンパッツンに音が潰れてしまうので注意!

音としては、これでもかっ! という程ド派手。凄く分かりやすくパンチが出てパワフルな質感になりますので、ロック系でハデにコンプで潰した音を作りたいときに最適で、ドラムやプレベでバキバキ弾きたいときにマッチすると思います。逆に、ダイナミクス補正は厳しいですし、原音の質感を保ちたいときには向いてません。コンパクト・エフェクターの掛かり方のイメージ…と言えばよいでしょうか。。積極的に音を作るときのエフェクターだと思っています。

■V-EQ3

#1073/#1066からEQセクションを抜き出したのがV-EQ3です。

v-eq3

LF(低域)、MF(中域)、HF(高域)の3バンド+カット・フィルターというシンプルな構成で、それぞれの帯域ごとに周波数を選択できるのですが、#1073よりも各バンドで選択できる周波数ポイントが増えています。このポイントが、いわゆる“楽器のおいしい周波数”に当たっているので、直感的に操作できるのが魅力です。

機器としての特徴としては、LFとHFは設定周波数より大分前からなだらかに効果が掛かり始めるので、ちょっと操作するだけで大きな変化が起きます。例えばHFは10kHzですが、ブーストしていくと1kHz辺りからなだらかにブーストされていくので、自然と音が前に出てきます。

音を鳴らしながら周波数を変えていくだけで欲しい帯域がすぐに見つかるので、難しいことを考えなくても使えるEQではないでしょうか。EQというよりもフィルターに近いイメージで、V-Comp同様にブーストして音を加工するタイプのプラグインです。カット方向への補正は他のデジタルEQで行い、音に色を付けたいときにV-EQで足す…というように組み合わせて使うのがオススメです。

■V-EQ4

#1081モジュールのEQセクションをプラグイン化したモデルです。

v-eq4

 

基本的な考え方はV-EQ3と同じですが、V-EQ3のバンドを拡張した…というだけでなく、LF/HFがシェルビングとベルの切り替えができたり、LMF/HMFはベル・カーブを2段階から選べたりと、より柔軟な音作りができるようになっています。

とは言ってもV-EQ4があればV-EQ3はいらない…というものではなく、色づけならV-EQ3、1歩踏み込んでもう少し細かく使いたければV-EQ4と、用途に応じて使い分けるイメージでしょうか。

 

本物のNeveと同じか? と言われると難しい部分はありますが、コレはコレで魅力的。触っていて面白いプラグインでもあるので、オススメです!

次回は、SSLですかね…。

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