ZOOM / ARQ ~後編

講師の鈴木です。

前回に引き続き、ZOOMのARQのレビューをお送りします。
前回の記事はコチラからどうぞ!
https://dawlesson.net/review/2016_arq1/

SONGモードでパターンを組み合わせる

INSTモードやSTEPモードで作成したパターンを組み合わせて、1曲に仕上げていくのが「SONGモード」です。
このモードに切り替えると、パターンが各パッドにアサインされ、パッド演奏でリアルタイムにパターンをトリガーしていくことができます。前回も触れた通り、コントロール・パッドはトップ、サイド、ボトムの3レイヤーになっているで、(1周)32個 x 3で96パターンをトリガーできるということ。
ライブ的にパターンを切り替えながら演奏できるだけでなく、録音ボタンを押してパッドを演奏すれば、パターンの組み合わせを記録していくこともできます。

LOOPERモード

2016_ARQ_104つのモードの最後となるのが「LOOPERモード」。名前だけ見ると、いわゆるルーパーとして使えるのかな? と思ってしまうと思いますが、ARQのLOOPERモードというのは、パターン、ソング、フレーズ・ルーパーで録音したサンプルを、モノラルで最大16音まで組み合わせて鳴らすことのできるモードだったりします。

ここで出てきた「フレーズ・ルーパー」というのは何か…と言うと、ARQで鳴っている音をオーディオ・ファイルとして取りこんだり(いわゆるリサンプリング)、本体のINPUT端子に接続した外部ソースを録音する、SDカードに保存されている音ネタを使う…といったサンプラー的に使える機能のこと。
これを見たときに、「おぉ! 自前のドラム・サンプルも使えるんだ!」と期待したのですが、残念ながら取りこんだサンプルを使えるのはLOOPERモードのみ…。一通りマニュアルを読んでみたのですが、通常のサンプラー的にINSTモードでKITの素材としてパッドにアサインする…といった使い方は現状ではできないようです。

ただ、ルーパー・モードで使っているフレーズのテンポはすべて同期して鳴らすことができるので、ARQで組んだビートと、外部から取りこんだ演奏フレーズを組み合わせて使いたい…なんて使い方ならOK。この組み合わせも、ルーパー・シーケンスとして本体に録音していくことができます。

リング・コントローラーで遊ぶ

2016_ARQ_3最後に、ARQで1番目を惹く蛍光灯…もといリング・コントローラー部分について見ていきましょう。ここまでは、単なるパッド・コントローラーとして見てきましたが、ドッキング・ステーション(本体)から取り外して、リモート・コントローラーとしても利用できます。

コントローラーの上下部分に、録音/再生、キットを入れ替えるためのカーソル・キー、各種エフェクトのアサインなどのスイッチが配置されているので、コントローラー部分だけで一通りのパフォーマンスができるようになっています。
ちなみに本体とコントローラーはBluetooth接続で、電源は充電式のバッテリー駆動。本体との接合部にアタッチメントがあり、本体に乗せるだけでバッテリーが充電される仕組みになっています。

取り外して使うことで、タンバリン的に(!?)音をトリガーしたりできるのですが、どこを手に持ってもパッドに触れて不要な情報が出ちゃうじゃん! と思ったのですが、その辺りはしっかり考えられていました。コントローラーの「グリップ・エリア」ボタンを押して、コントローラーを持ちたいエリアを握ると、そのエリアのパッドは反応しなくなります。

2016_ARQ_4そして、このコントローラーには加速度センサーが組み込まれていて、回す、ひねる といった動作にエフェクトのパラメーターをアサインすることもできますので、うまく使えば視覚的に面白いパフォーマンスができるかと。。

コントローラー自体は、先述の通りBluetoothで動作しているのですが、ARQだけでなくMacやiOSでワイヤレスMIDIコントローラーとしても使えるみたいです。これは未検証なのですが、マニュアルによるとMIDIノート、CC、プログラム・チェンジ…などかなり柔軟な割り当てができるようです。

まとめ

見た目はシンプルですが、実はかなり多機能なARQ。とても全部に触れることはできなかったので、主立った部分のみをピックアップして紹介してきましたが、しっかり使えばかなり面白いアプローチができそうな新感覚ツールだと思いました。
どちらかというと制作というよりパフォーマンス寄りの機材だと思いますが、既存のツールに飽き飽きしている方はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか?? ARQの面白さは、実際に触ってみないと分かりにくいと思いますので、ぜひ実機で遊んでみて下さい。

 

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