Cakewalk / SONAR 2017.07 アップデートの新機能
講師の鈴木です。
今回は月初の恒例になりつつある、Cakewalk SONARの新機能解説です。メンバーシップ期間中のユーザーは、Cakewalk Command Centerより無償でアップデート可能です。今回も動画とともに見ていきましょう!
「最近使ったプラグイン」を表示
個人的に、今回の目玉はコレでしょうか。そのままではありますが、プラグインのリスト内に「最近使ったプラグイン」の履歴5つを表示してくれるというものです。
これはシンセサイザー(インストゥルメント)でもエフェクトでもOKです。地味ではありますが、何気に便利な機能だと思います。
というのも、SONARのデフォルトのプラグインの表示方法が酷すぎるというのも問題。初期状態では「カテゴリーごと」にソートされている状態で、エフェクトはまだ良いのですが、シンセはただ使いにくいだけ。
あまり悪くは言いたくありませんが、デフォルトのテンプレートも「どうしてこうなった!?」状態だったりしますし、もうちょっとしっかりして欲しいのが本音です。。
話は逸れましたが、いずれも自分が使いやすいようにカスタマイズしてしまえば良いのですが(かなり細かいところまで弄れるのもSONARの魅力だったりするので)、ちょっとなぁ、と。この辺にお悩みの方も、ぜひ体験レッスンでご相談ください!
エイム・アシストがバスでも使用可能に
本家のリリースを読んでも、最初「?」だった項目です(え、英語が苦手な訳では…)。
要するに、タイムライン上でカーソルを当てたときに表示される補助線が「エイム・アシスト」という名前のようで、そのエイム・アシストがバス表示部上にも表示されるようになったよ、という感じかと。
これは文字で説明するよりも見て頂いた方が速いと思いますので、ぜひ動画で表示の違いを確認してみてください。
言われてみれば、これまでバス表示部には表示されていなかったなぁ、と。
リップル編集時のMIDIクリップの扱いが改善
2017.05のアップデートで追加されたリップル編集機能。同じタイミングにあるクリップを同期して移動するときに便利な機能ですが、MIDIクリップの扱いに少し問題がありました。
それが、ノートの発音タイミングでリップル編集をしてしまうと、そのタイミングでノートが自動分割され、デュレーションが短くなってしまうというもの。こちらも動画で見て頂くと一発で違いが分かると思います。
今回のアップデートで、MIDIノートの発音タイミングでリップル編集しても、そのノートのデュレーションは保たれるように改善! やっと実用的に使えるようになりました。
クリップ編集のパフォーマンス向上
曲を作っていくと、テイクを重ねるほどクリップが増えますし、波形をカットしたりトリミングしてタイミングを揃える…など、普通に使っていてもトラックだけでなくクリップ数も膨大になっていきます。
SONARに限らず、プロジェクトのクリップ数が増えるとパソコン側に掛かる負荷が大きくなり、いわゆる「重い」状態になっていきます。今回のアップデートでは、クリップの多いプロジェクトでの編集速度が向上。メモリ使用量も75%も削減されたとのこと。
これはCakewalkが出しているベンチマークですが、15,941のイベントで各編集を行った際の比較ですが、劇的に速くなっているのが分かります。実際に自分のプロジェクトで試してみても、体感速度は数値以上に感じられました。
これはLogicにも見習って頂きたいなぁ、とか(苦笑)。
30周年記念のRapture Expansion Pack
Cakewalkの30周年を記念し、Rapture ProとRapture Sessionに30音色の追加パックが追加。どちらも入れていないのでノーチェックです。公式の動画があったので、張っておきます。ギター系が多い感じですかね。
その他の変更 / 改善点
今回のアップデートは、派手さはありませんが使っていくと地味に便利なもの。といったところでしょうか。その他、細かい変更はCakewalkのページ(英語)でご確認くださいませ。
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