Cakewalk / SONAR 2017.06 アップデートの新機能【動画連動】
講師の鈴木です。
SONARの毎月のアップデート紹介を初めて、早三ヶ月。ひと月ってあっという間だなぁ、と感じる今日この頃です。
今回も最新アップデートで追加された主な新機能を紹介していきます。
メロダイン・クリップのコンピング編集
今回のアップデートで、個人的に一番グッと来たのがコレでした。
SONARはARAに対応しているので、クリップ単位で、波形編集とまったく同じような感覚でMelodyneを使用することができますが、これまでMelodyneを適用した状態でコンピング編集ができませんでしたので、テイク選定を完了してから、Melodyneで編集していく…というワークフローが必要でした。
作業の流れとしては順当ですし、これでもまったく困ることはない…というか当たり前の挙動です。
それが、今回のアップデートでメロダインを適用したクリップでもコンピング編集が可能に! テイク選定時に、Melodyneで”軽く直した状態で、どう聞こえるのか”を含めて判断したり、テイク同士を張り合わせるといった使い方ができるようになりました。
ボーカルの場合、ちょっとした歌い回しでメロダインの掛かり方が大きく変わるので、かなり便利に使えると思います。
ベロシティー編集時のプレビュー機能
また、ピアノロールでノートのベロシティーを編集する際に、現在のベロシティーに応じたサウンドが自動再生されるようになり、音量を聴いて数値を決められるようになりました。
この機能は、環境設定 < カスタマイズ < 編集にある「編集時のベロシティ有効」にチェックを付けるとONになります。ベロシティーの編集は、MIDIエディットでもよく使う機能だと思いますので、ONにして使うのが良さそうです。
仮想コントローラーでもショートカット操作が可能に
パソコンのキーボードやタッチパネルをMIDIキーボード代わりに使える「仮想コントローラー/キーボード」機能が使いやすくなりました。
まず、メニュー項目が「コンピュータキーボード」と「ピアノキーボード」に分かれ、目的のウィンドウをダイレクトに選択可能に。
そして「コンピュータ キーボード」画面の使い勝手が大幅に改良されました。これまで、画面にこの画面を開いているとキー情報を受け付けない…つまりショートカットが効かなくなるという謎の仕様だったのが、各種ショートカットが使えるように!
タッチ・ズームとスクロールの改善
タッチパネルで、ズームやスクロール操作を行う際の動作が改善されたようです。
以前は、操作する場所によってズーム時にトラックやクリップが移動してしまったり、スクロールされたように感じることがあった…ということですが、今回の変更によって自然な挙動になっているようです。
やってみましたが、普段タッチパネルで操作することがないので、違いは分かりませんでした…。。
30周年記念FX Chain
Cakewalk 30周年を記念するFX Chainも追加。Sonitus Modulatorをベースにしたモジュレーション・エフェクトになっているとのことです。
その他の機能と改善点
その他にも、プロジェクト保存時、プロジェクト名に応じたファイル・パス(フォルダ)を自動的に作るようになったり、細かな部分の機能改善が行われているとのこと。詳しくは、Cakewalkのページ(英語)でご確認くださいませ。