Waves / Chris Load-Alge Signature Series レビュー【パッチ公開中】

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講師の鈴木です。

今回からWavesのSignature Seriesを紹介していきます。まずは「Chris Load-Alge Signature Series」。ご存じ、現代アメリカン・ロックを代表する売れっ子エンジニアChris Load-Algeのシグネャー・プラグインです。

グリーンデイ、NIN、U2、ニッケルバックから、日本ではB’zやone ok rockまで、分かりやすくロックなパワフルなサウンドが特徴。コンプ感が絶妙ですね! American Idiot風のサンプルも作ってみましたので、合わせて聞き比べてみてください。

また、そのサンプルで使っているBFD3とCLAプラグインのパッチは登録ユーザー向けのダウンロード・コンテンツのページ(https://dawlesson.net/usercontents/)で公開しています。ログイン後、ダウンロードしてください。

目次

CLA Drums

ドラム用のプラグインがCLA Drums。左上のつまみで、ドラムのパーツを選択します。

「Kick」、「Snare」、「Tom」、「OH」、「ROOM」、「COWBELL」が用意されていて、パーツごとに最低化されたパラメーターが読み込まれる仕組み。それぞれのチューニングが絶妙です。

5本のスライダーには、「BASS」、「TREBLE」、「COMPRESSOR」、「REVERB」、「GATE」が割り当てられていて、これを上下させて音作りをしていきますが、EQやコンプは各パーツごとに帯域や掛かり具合が調整されているので、

その要素が欲しい=フェーダーを上げる

その要素が邪魔=フェーダーを下げる

本当にこれだけでOK。ちなみにフェーダーの上にある「↑」ボタンで、各パラメーターの設定が変化します。スライダーの「0」はOFFではなく、スタート地点としての0なので、通すだけでエフェクトが掛かって音色が変化します。

実際にサンプルを聞いてみて下さい。元素材はすべてBFD3の標準キットで作っています。

【処理前】

各パーツごとにCLA Drumsで処理すると、このようになります。

【処理後】

BFD3上ではエフェクト処理はしていないので(ハットのみCLA Drumsにないので、BFD上でEQ処理だけしています)、完全にCLA Drumsだけでこのようなサウンドが作れます。

どうでしょう、なんとなくAmerican Idiot風のサウンドになっていませんか??

CLA Bass

続いてBass用のCLA Bassです。

基本的な使い方はDrumsと同じですが、パラメーターが「BASS」、「TREBLE」、「COMPRESSOR」、「SUB」、「DISTORTION」、「PITCH」になっています。とりあえず、こちらもサンプルを聞いてみて下さい。

【処理前】

【処理後】

演奏がボロボロなのは置いておいて(汗)、DI直で録ったラインの音が、COMPRESSORと軽くSUBで低域を補ってあげるだけで、簡単にロックっぽいサウンドになりました。

EQもアクティブ・ベースの内蔵プリアンプのようなイメージで使えるので、ミキシングというよりは、ストンプ・ボックス的に音作りをしている感覚で使えると思います。

CLA Guitar

続いてギター用のCLA Guitar。こちらもサウンド・メニューが切り替え可能で、ベースのサウンドを「CLEAN」、「CRUNCH」、「HEAVY」、「BYPASS」から選ぶことができます。こちらも、EQやコンプのチューニングがガラリと変わります。

また、Re-AmplifyスイッチをONにすれば内蔵のアンプ・シミュレーターも使用可能です。とはいえ、ここはそこまで良い印象はないので、普通に何か他のアンプ・シミュレーターと併用するのが無難だと思います。

パラメーター的には「BASS」、「TREBLE」、「COMPRESSOR」、「REVERB」、「DELAY」、「PITCH」。後ろの3つはクリーン〜クランチを使う場合にオケに馴染ませたり、ちょっとしたリード音色を作るのに便利だと思います。

こちらもサンプルを。

【処理前】

【処理後】

ベースの音はMarshall系のモデリングで作っています。ギターの邪魔な帯域がカットされて、聞きやすく。かつ押し出し感のあるサウンドが簡単に作れました。オケはこれをダブルで重ねて使っています。

合わせて聞いてみる

ここまでのパートを合わせて聞いてみると、こんな感じになります。

【処理前】

【処理後】

ギターは2本重ねていますが、その他は上で聞いて頂いた素材を同時に鳴らしただけ。もちろんリミッターの類も掛けていません。

ここから、もっと追い込む余地はありますが、これだけでも十分セパレートの良い現代アメリカン・ロック・サウンドになっているのがお分かり頂けるかと。

CLA Vocals

サンプルは作っていませんが、これも分かりやすくChris Lord-Algeのボーカル・サウンドになります。

ボーカルは、ボーカリストの声質やマイクのキャラクターなど他の楽器以上に、サウンドの影響を受けやすいので、EQやコンプのプリセットは役に立たないことがほとんどだと思いますが、どういう訳かCLA Vocalsはイイ感じにまとめ上げてくれる不思議なプラグイン。

REVERBやDELAYも嫌味がなくて音像もぼやけにくいので、使い勝手が良いと思います。最近流行しているドライ目のボーカル処理もバッチリ対応可能です。

ただ、EQに関してはよほど相性が良くない限り、2バンドでは処理しきれないと思いますので、他のEQプラグインと併用することに。その場合、空間の後にEQをいれるのは微妙ですし、前段にデジタルEQでカット&補正。空間系をカットしたCLA Vocal、音作り用のEQというルーティングでしょうか。もしCLA Vocalsの空間系を使いたい場合は、EQ後にもう1段CLA Vocalsをインサートしても良いですし…。。

複合エフェクトだけに、その枠外のことをやろうと思うと、ちょっと工夫が必要かもしれません。

CLA Unplugged

アンプラグド…つまり生楽器系に特化したプロセッサーで、ピアノやストリングスからアコギ、パーカション…もちろん電気楽器に使ってもOKな汎用エフェクトです。

今回はアコギに掛けてみました。

【処理前】

【処理後】

アンプラグドと言いながら、かなりPOPS / ROCK向けの音にしてしまいましたが(笑)、個人的にはかなり好みのサウンド。中でも印象的だったのがEQ。周波数を一番高い設定で、TREBLEを結構な量上げているのですが、痛くならないスムーズな掛かり具合! 低域もズバッと切っています。

コンプもえげつない程掛かるのですが、音ヤセ感もほとんどありませんでした。またリバーブが2系統とディレイと空間系が充実しているのもポイントで、リバーブはプリ・ディレイの調整が可能です。

ピアノにも掛けてみましたが、全体的にガッツがある感じで音数が多いバッキングなどには、かなりイイ感じにハマってくれそうな印象です。

CLA Effects

これ、かなり便利です! マルチ・エフェクト・プラグインで、EQ(というよりフィルター)、ディストーション、リバーブ、ショート・ディレイ、ロング・ディレイ、ピッチが利用可能。

特にフィルター・サウンドとディストーションを組み合わせたときのサウンドはかなり気持ち良いです。オフィシャルの製品ページにも書かれていますが、John LennonのI Am the Warlusで使われているようなディストーション・ボーカル・サウンドも自由自在!

どうしてこれまで気付かなかったんでしょうか…。。今後、多用すると思います(笑)。

BFD 3 & CLA Signature Pluginのパッチを無料配布中

ということで、Signature Series第一弾として、Chris Load-Alge Signature Seriesを紹介してきましたが、ヌケの良いハイファイ・ロック・サウンドはPOPS / ROCK系の楽曲を作る上でかなり有効ではないでしょうか。

このページで紹介したサンプルで使用したプリセットと、BFDのパッチは、ダウンロード・コンテンツのページ(https://dawlesson.net/usercontents/)で公開しています。無料のレッスン登録をして頂くと、コンテンツ・ページにアクセスできるようになります。登録して頂くと、30分の無料体験レッスンも受講頂けますので、ぜひぜひお気軽にお試し下さいませ。

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