【レビュー】「声」がMIDIデータになる!Vochlea / Dubler 2 の使い方と活用例7選

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講師の鈴木(@dawlessonです。

今回は、VochleaのDubler 2という音楽ソフトを紹介します。Dublerというソフト、聴きなれない方も多いと思いますが(私もそうでした!)、かなり面白いことができます!

製品の詳細:https://vochlea.com/ja

なんとマイクに向かって歌った「声(歌)」をリアルタイムにMIDIデータに変換してくれるんです。基本の使い方と、DAWソフトでの音楽制作時に活かせる活用例を7つほど紹介してみます。

目次

声がリアルタイムにMIDIデータになる!

Dubler 2の最大の特徴は、なんといってもリアルタイムにMIDIデータに変換できる点です。

単純に声(というより音)をMIDIデータ化するだけであれば、Melodyneやボーカル編集ソフトやDAWソフトによっては標準の機能でも可能です(Melodyneには和音を解析できるというメリットはありますが…)。ですが、これはあくまでオフライン機能。つまり、事前にオーディオとしてレコーディングしておく必要があります。

それに対してDubler 2はスタンドアローンのアプリケーションで、リアルタイムにMIDIデータに変換。しかも!ピッチやベロシティはもちろんピッチベンドや各種CCまで出力できるというスペシャル仕様です。

ちなみに、VochleaからはDublerに最適化された専用のUSBマイク「Dublerマイク(8,900円)」や、USBマイクとDubler 2をバンドルした「Dubler Studio Kit 2(3万6,900円)」もリリースされていますが、一般的なダイナミック・マイクとオーディオ・インターフェイスの組み合わせでもキャリブレーションを行うことで、まったく問題なく使用することができます。

メーカー推奨は、やはりダイナミック・マイクということですが、コンデンサー・マイクでも問題なく使用することができました(動画はコンデンサー・マイクで撮っています 笑)。色々試してみて、精度的には問題なさそうですが、必要なときだけ信号を出したい(使わないときはオフにしたい)ことを考えると、スイッチ付きのダイナミックがオススメかも…です。

Dubler 2でできること

Dubler 2は、声をMIDIノートに変換する「ピッチ」、そのピッチをルートに自動的に和音を生成する「コード」、そしてDublerに覚えさせた声でドラムのワンショットを発音させる「トリガー」と大きく3つの機能で構成されています。

GUIは非常にシンプル。基本的な機能はメイン画面で完結しますが、必要に応じて各要素を細かく編集したいときには専用のタブに入っていくというスタイルです。

各機能の詳細や使い方については、動画をご覧ください!

Dubler 2の活用案

Dubler 2をどのように音楽制作に活かせるか…という点ですが、動画では7つほど具体的な使用例を紹介しております。

活用例① シンセを声で打ち込む

DAWソフトからはDubler 2は仮想MIDIポートとして見えるため、MIDIキーボード感覚で扱うことができます。リアルタイムにDAWソフト上のインストゥルメントを鳴らしたり、そのままリアルタイムRECも可能です。

活用例② ドラムを声で打ち込む

トリガー機能を使って、ボイス・パーカッション的にドラム・パートを打ち込むことができます。

活用例③ MIDI CCを声で打ち込む

MIDIノートに加えて、声の「音量差」、「あ」「い」「う」の3つの母音から、それぞれ別のMIDI CCを出力することができます。声でシンセのフィルターを動かしたり…と、ちょっと変わったアプローチで音色変化をつけることができます

活用例④ エフェクトの動きを「声」で操る

また、エフェクト・パラメーターのコントロールに使っても面白いです!動画では一例として、アンプ・シミュレーターの「ワウ・ペダウ」を、「ワウ」という言葉で動かす、なんて使用例を紹介してみました。

活用例⑤ ブレス・コントローラー的に使う

音量差からMIDI CCを作れる…ということは、ブレス・コントローラー的に扱うこともできます(厳密には息ではありませんが…)。これが活きてくるのは、やはりブラス音源など吹きもの系楽器!

活用例⑥ エレキ・ギターで打ち込む

Dublerは声を想定したアプリケーションですので、かなりイレギュラーな使い方ですが、声ではなくエレキ・ギターのDI信号を入れたらどうなるのか…とテストしてみたところ、予想以上に面白そうでした。

活用例⑦ ハモリ生成に使う

コード機能をONにすると、入力した声に自動的に和音をつけてくれます。しかも使用するキーやスケールを設定しておけば、スケール・アウトすることがないのでハモリのガイドを作るときにも便利!

 

その他にも、アイディア次第で色々な活用ができると思いますので、色々試行錯誤してみると面白いと思います。

「声をMIDIデータに変換する」というアイディア自体は昔からありましたが、どれも精度と実用性が今ひとつ…という製品が大半だったように思います。そんな中、Dubler 2は汎用マイクで十分な精度が出せ、ユニークな機能が満載。ぜひ、チェックしてみてください!


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