Softube / Weiss MM-1 レビュー

講師の鈴木(@dawlessonです。

今年も残すところ僅かですね。blogで紹介したい製品は色々あるのですが、スケジュール的な制約もあって中々消化できていません…。今年もいくつかプラグインを購入しましたが、中でも気に入っているのがSoftubeのWeiss MM-1というプラグインです。

マスタリング・プロセッサー Weiss / DS-1 MK3

マスタリング・スタジオの機材は流通も少し特殊だったりしますし、一般の知名度はあまり高くないと思いますが、WeissというメーカーがDS-1 MK3というマスタリング・プロセッサーを出しています。

実機は100万オーバー。完全に業務用です。そんなDS-1 MK3のアルゴリズムをプラグイン化したのが、SoftubeのWeiss DS-1 MK3という製品です。

 

DS-1 MK3(プラグイン)は、デジタル・プロセッサーですので、よくある“アナログ・モデリング“ではなく、プログラム・ソースを完全移植したというのがポイントです。

Softube / Weiss DS1-MK3

Weiss MM-1は、そんなDS1-MK3の中からマキシマイザー・セクションのアルゴリズムをベースに開発されたマスタリング・マキシマイザーです。ちなみに、ディエッサーの「Weiss Deess」やコンプ部を抜き出した「Weiss Compressor / Limiter」も発売されています。

スタイルを選ぶだけ! 複雑な設定は一切不要です

そんなWeiss MM-1、何が便利って“スタイルとかかり具合を選ぶだけ“で、イイ感じの質感になってくれる点です。

ユーザー・インターフェイスを見ても、超シンプルです。スタイルは5種類が用意されていて、以下のような特徴があります。

Style

transparent:もっともクセや色付けの少ないタイプ。ミックスのイメージを維持したいときに。

loud:聴感上のボリュームを大きく聞かせたいときに。1〜5kHz付近の目立つ帯域が強調されます。ドンシャリ傾向。

punch:ローミッドのトランジェントがハッキリとします。

wide:M/S処理でステレオ・イメージが広がります。

deess:マスタリング用のディエッサー・アルゴリズムです。

基本的には、欲しいサウンドに応じて使い分ければOKです。具体的なサウンド変化については、動画でご確認ください。個人的には、transparentかdeessの使用頻度が高いです。※DS-1 MK3はディエッサーが有名だったりします。

amount

Styleで選んだ効果のかかり具合を調整します。

parallel mix

エフェクト音と原音の音量バランスを調整(原音を足す)します。

limiter gain

リミッターのゲインを調整します。

 

パラメーター的には、1つのプロセッサーに見えますが、実際には「Styleを選ぶコンプ」+「リミッター」の2段構成になっています。

音圧を稼ぐプラグインではない…

このWeiss MM-1はデジタル・マスタリング・マキシマイザー と銘打たれていますが、いわゆる「音圧を稼ぐプラグイン」と言われると、ちょっと違うかな…というのが正直なところです。

もちろんある程度までなら音圧を稼ぐことはできますし、音色変化も少ない優秀なリミッターではありますが、トゥルー・ピークには対応できなかったりといった弱点もあるので、マスタリング時には後段にTPに対応したリミッターをインサートした方が安心だと思います。

MM-1にもリミッターのアウトプット・トリムがありますが、超えるときは容赦なく超えます(笑)。

じゃあ、このMM-1は何なのか…と言われれば、個人的には「ミックスをそれっぽく、イイ感じにまとめあげてくれる便利なコンプ」なんて感じでしょうか。表現が難しいですが。。

実際のマスタリング・チェインとしては、EQ(bx_digital V3)→MM-1→ リミッター(FabFilter / Pro-L2)のルーティングを基本に、必要に応じてちょこちょこ足して行く感じで使っています。MM-1を手に入れる前は、elysiaのalpha compressorを使っていたのですが、MM-1はその代わりを十二分に。しかも圧倒的にスピーディーにこなしてくれています。

もちろん、サウンド・キャラが合わないときは合いませんが、これはMM-1に限った話ではありませんからね…。

 

簡単に使えて、誰でも良い音が作れる。そんなプラグインですので、ぜひ触ってみて下さい!

 


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