AVALON DESIGN / U5

講師の鈴木です。
今回はD.I./プリアンプのAVALON DESIGN U5を取り上げてみます。D.I.としては定番のモデルで、特にベーシストから評価の高い製品ですね。

http://www.miyaji.co.jp/MID/product.php?item=U5

D.I.の働きについて

そもそも、なぜD.I.という機器が必要なのか、というところから。

エレキ・ギターやベースはハイ・インピーダンス楽器。インピーダンスについては省略しますが、そのままロー・インピーダンスであるオーディオ・インターフェイスやミキサーのライン入力端子に接続しても、本来のサウンドを得ることができません。

「ロー出しハイ受け」なんて言ったりしますが、機材を接続するときには必ず、出力側よりも入力側がインピーダンスが高い状況にないとダメですよ。っという原則があります。※理想は入力=出力の完全マッチングが取れた状態ですが、大は小を兼ねるのです!

そこで、ハイ・インピーダンスの信号をロー・インピーダンスに変換するのがD.I.の主な働き。同時に信号をアンバランスからバランスに変換するので、ノイズの影響を受けにくいというメリットもあります。

 

Hi-Z端子について

2016_U5_0ただ、最近のオーディオ・インターフェイスやミキサーには、ほぼ必ず付いているのが「Hi-Z端子」。マイク入力をスイッチで切り替えるタイプが多いと思います。製品によっては「インストゥルメント入力」などと呼んだりしますが、これも同じものです。

通常はこの端子に接続すれば、機能的にはD.I.は不要です。ただ、音に関係する部分なのでD.I.を使った方が好きな音になるのであればOKです。この辺りは使用しているギターやオーディオ・インターフェイスとの相性もあるので、とにかく試してみるしかありません。

 

U5 = D.I. + プリアンプ

ここで、今回のテーマであるAVALONのU5ですが、D.I.としての機能に加えてプリアンプも備えているのが特徴です。つまりインピーダンス変換としてだけではなく、この部分で積極的に音作りができてしまいます。

2016_U5_1機能的には本体を見て頂ければ分かる通り。ポイントは、本体右側にある「TONEツマミ」です。TONEをOFFにした素の状態ではハイファイで、オーディオ・インターフェイスのHi-Z入力などと比べると音像も大きいと思います。ここからTONEを使うことで、さらにサウンド・キャラクターを変更することができます。

メーカーの歌い文句を流用すると「6つのTone Bankセクションは様々な音楽の為にエンハンスされた周波数カーブを提供します」ということですが、簡単に言えばプリセットされたEQですね。このキャラクターの変化が”音楽的”というのが、U5が人気を集めている理由ではないでしょうか。

 

各トーンの特性を調べてみた

ちなみに、各トーンはこんなカーブになっています。2016_U5_2

はじめてU5のサウンドを聞いてから十年以上、所有して数年が経ちますが、これまで各カーブの特性を意識することはなかったのですが、blogのネタにするということで、ホワイトノイズを入れて簡単に特性をチェックしてみました。精度的にどこまで信用できるかはわかりませんが(苦笑)。

<bypass>2016_U5_3

<Tone 1>

2016_U5_4

<Tone 2>

2016_U5_5

<Tone 3>

2016_U5_6

<Tone 4>

2016_U5_7

<Tone 5>

2016_U5_8

<Tone 6>

2016_U5_9

 

ほぼ、メーカー発表のトーン・カーブ通りの特性ですね。

ちなみにギターの場合はbypass、ベースはTone 4を基準に、ベースでバキバキのスラップのような音にしたいときにはTone 2も希に。。といった感じで使っています。

まとめ

ド定番モデルですから色々なところに情報があり、イマサラ感もありますが入力段にこだわる、という意味も込めてU5を紹介してみました。U5に興味を持つ方はベーシストが多いとは思いますが、ギターでもプラグインのアンプ・シミュレーターを使う場合はD.I.によってシミュレーターのノリが変わるのでD.I.を試してみる価値は十分にあると思います。

U5は特徴のある音ですが、耳馴染みのよい安定感のあるサウンド。逆にフラットな特性が欲しい方はRadialやRupert Neve Drsignsあたりの純粋なD.I.がオススメです。個人的にもRNDIは気になっていたりします。

 

 

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