モノラルで聞いてみよう!

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講師の鈴木です。

今回は曲作りやミキシング時に知っておくと便利な、”モノラル”についての小ネタです。

改めて言われるまでもなく、通常はステレオ環境で曲作りを進めていきますが、ときどきモノラルで聞いてみると良いことあるかもしれません。なんてお話です。

目次

モノラルにした方が良い素材?

モノラルのオーディオファイルをセンターで再生するのと、ステレオのオーディオ・ファイルをセンターで再生するのは、同じようで実はまったく違うもの。ここでは詳細については触れませんが、モノラルのファイルの方が押し出し感や定位を強く感じるはずです。これはどちらが良いということではないのですが、”とりあえずステレオだからステレオで出しておけばいっか〜”というのは少し違う気がしています。

例えばサンプルのキックを使う場合。昨今のサンプル素材はほとんどがステレオ・ソースだと思いますが、サンプルによっては変な広がり方をしていたりするものもあります。下の2つの図はキックのサンプルを鳴らした状態ですが、下の方のサンプルは位相がずれているのがわかります。

<例1>
2016_mono_1

<例2>2016_mono_2

もちろんこの状態が悪いという意味ではありませんが、同じタイトルに含まれているサンプルでも、サンプルによって位相がマチマチだったりすることは知っておくべきではないでしょうか?

モノラルで聞くことで、そのサンプルをモノラル化した方が良いのかどうかを瞬時に聞き比べることができます。

ミックスのチェックにも便利

また、ミックスダウン時にもモノラルでチェックするのがオススメです。モノラル化することでステレオ定位させた音がセンターに集まるので、各トラックの上下(周波数定位的な意味で)関係を簡単に確認することができます。

ミックス作業に行き詰まったときにモノラルで聞いてみると、活路が見いだせることも多いと思います。

 

どうやってモノラル化するか

2016_mono_5問題は、どのようにモノラル化するかだと思いますが、モニター・コントローラーのほとんどには、モノラル・スイッチが付いていると思いますので、モニコンを使っている方はそれを使えばOKです。

また、RMEのオーディオ・インターフェイスには、モニター(マスター)チャンネルにMonoスイッチが付いているので、それを使えばOKです。

 

モノラル化できるプラグインを持っている方は、マスター・チャンネルにインサートしておき、モノラルでチェックしたいときだけONにすればOK。おそらく多くの方が、このどれかの方法でモノラル・チェックができるようになるはずです。

 

 

 

フリーで使える便利なプラグイン

1つ便利なプラグインがあるのでご紹介します。恐らくblogでフリー・ソフトに触れるのは始めてだと思いますが、Bob Digital LabsのPanipulatorというプラグインです。このプラグインはリアルタイムにモノラル化してくれるだけでなく、左右のチャンネルを反転させたり、モノラル時にどのような挙動をするのかまで決めることができます。

2016_mono_4

http://www.bozdigitallabs.com/product/panipulator/

Bob Digital Labs自体、しっかりとしたプラグインを作っているデペロッパーですので、ぜひ1度チェックしてみてくださいね。

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