TASCAM US-2×2 / US-4×4 レビュー

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講師の鈴木です。

ここ最近はめっきり涼しくなりましたね。今回は、発売されたばかりのオーディオ・インターフェイスの新モデル「US-2×2 / US-4×4」をレビューしてみたいと思います。
同社のUSシリーズと言えば、US-366は定番モデルとして定着しているようですが、このUS-2×2 / US-4×4はまた違ったコンセプトで作られたプロダクトです。

目次

とにかくシンプル!

最近のオーディオ・インターフェイスって複雑だな…って思うのは私だけでしょうか? ゴテゴテと色々な機能が付いていて、それはそれで便利だとは思うのですが… 特に普及価格帯の製品ほどこういった傾向にある気がします。個人的な印象ですが。

各社とも始めて触る方にも分かりやすいように、と工夫してくれていると思うのですが、逆にわかりにくくない? と思うこともしばしば(苦笑)。

と、機能過多になりがちな最近のモデルの中にあり、US-2×2 / US-4×4はとにかくシンプル。本体のパネルにある機能がすべてです(笑)。機能が限られているのが特徴、と言っても良いかもしれませんね。

201409_US_2

ベーシックな部分を見ていくと、両モデルともに入力端子はフロント・パネルに、出力端子は背面パネルに搭載。入力はXLR/TRSコンボで1-2chはMic/Line、Instの切り替えが可能。そして出力はしっかりバランス・アウトに対応しています。

 

 

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最近のモデルだと、DSPミキサー機能を持っていたりしますが、そういった機能も排除され、ダイレクト・モニターのみという割り切り仕様。
DAWからの返りの音量とインプット信号のバランスは、ツマミ1つで調整することができます。

 

そして、ここまでシンプルながらも「LINE OUT」と「PHONE」は独立したボリュームが用意されているのもミソ。スピーカーとヘッドホンを組み合わせて作業するときに、あるのとないのでは雲泥の差になりますからね。。

 

Mac / Win / iPadに

また、 US-2×2 / US-4×4の大きな特徴がMac/PC/iPadの3プラット・フォームに対応しているということ。TASCAMのオーディオ・インターフェイスとしては、iOS対応は初でしょうか。。Lightning-USBカメラアダプターが必要ですが、オーディオとMIDIの両方を扱うことができるようです。

ただ、US-2×2をiPadで使用するには専用のACアダプターが必要になる点だけは注意が必要です。これはパソコンで使うときにはUSBバスパワーで動作するため、iPad使用時に電力が確保できないから。US-4×4は最初からACアダプター駆動(付属します)なので問題なしです。

 

US-2×2 / US-4×4の違い

これらのモデルの違いは、単純に入出力数だけと考えてOKだと思います。入出力端子はそれぞれモデル名の通りですが、主な特徴としては

■US-2×2

  • 2基のUltra-HDDAマイクプリアンプ、2系統のXLR/TRSコンボジャック入力端子
  • 2系統のTRSアナログ出力端子
  • 1系統のヘッドホン出力
  • モバイルレコーディングで威力を発揮するUSBバスパワー駆動(PCとの接続時のみ)

■US-4×4

  • 4基のUltra-HDDAマイクプリアンプ、4系統のXLR及びTRS入力端子
  • 4系統のTRSアナログ出力端子
  • 2系統のヘッドホン出力
  • ACアダプター付属

ポイントとなるのは”バスパワー駆動が可能か”そして”ヘッドホン出力が2系統必要か”でしょうか。実際に両モデルを聞き比べてみましたが、ほっとんど違いはないと思います。使っているパーツは同じでしょうから、違うのは電源位ですし。

音質的にも価格を考えると十分に納得できるクオリティーかと。個人的にはUS-366よりも素直で好きな傾向の音です。

 

201409_US_4ちなみに、筐体デザインはアクセル・ハートマン氏らしいです。ハートマン氏といえばArturiaやmoog、Waldorfといった製品のデザインを手かげているデザイナー。少し前には氏が手がけた「Hartmann Neuron」がVSTプラグインとして無償提供されたことでも話題にもなりましたね。

特徴的なサイド・パネルのデザインばかりに目がいきますが、個人的には前面側に微妙に傾斜が付けられているのがナイスかなぁ、と。デスク上に平起きしてもツマミが回しやすい工夫がされているのですが、こういうデザインの製品って、オーディオ・インターフェイスとしては初ではないでしょうか?

パフォーマンスは?

最後にパフォーマンス面。ドライバーは新規設計されたということですが、レイテンシー値はUS-366よりも大幅に向上しています。下の画面は44.1kHzでバッファを最小の64Sampleにしたときの数値。実測値ではありませんが、RTで9.4msecということで、そこまでシビアなレコーディングでなければOKでしょうか。201409_US_6

 

バッファを下げたときにも急激にCPU負荷が大きくなるようなこともなさそうです。安定性については、テストしている時間が短いので断言できませんが… 今のところ不安定な様子はありませんでした。

製品には、SONAR X3 LEとAbleton Live 9 Liteの2種類がバンドルされますが、それ以外のPro ToolsやCubase、Garage Band、StudioOneといった主要ソフトでの動作検証も取れているということです。

これから始めたい人に最適!

色々と見てきましたが、これからDAW/DTMを始めたい! という方にはかなりオススメ。多機能なモデルはたくさんありますが、そもそも”その機能って必要?”って疑問になってしまうことも(苦笑)。その分複雑になってしまったりと、本末転倒になっているケースも…。

 

201409_US_5シンプルな分楽器/パソコンに繋げばすぐ使えますし、設定項目が少ないのでトラブルが起きたときにも原因追求や解決が楽。これって大事じゃないかと思うのです。

DSPミキサーやエフェクターなど多機能なモデルが欲しければUS-366や他のメーカーに選択肢はたくさんありますからね。

お値段もお手頃ですし、スターター・モデルとしてはかなり良いチョイスなのではないでしょうか。

DAW/DTMをはじめてみたい! という方はお気軽にご相談くださいね!

 

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