Waves / API Collection

講師の鈴木です。

Wavesレビュー2回目は、激安セール開催中のAPI Collectionをピックアップ。
アメリカーンなサウンドが魅力で、大好きです。

ご存じの方も多いと思いますが、まず始めにAPI社について簡単に…。1969年にアメリカ設立された音響機器メーカーで、NeveやSolid State Logic、Focusriteなどと並びコンソールのスタンダードとして世界中で人気を集めていたりします。

今では当たり前のフェーダー・オートメーションを始めて製品化したブランドとしても有名ですね。社名のAPIもAutomated Processes Inc.の略だったりして、結構画期的なことをやってくれてます。最近はAPI Lunchboxも人気。日本でも大分見かけるようになりました。

と、、、余談はこの位にして、本題のAPI Collectionについて見ていきましょう。1パッケージにWavesとAPIの共同開発で作られた「API 2500」、「API 560」、「API 550A」、「API 550B」の4つのプラグインがバンドルされています。ちなみに、全プラグインともインサートするだけでカラーが付く(音が変わる)ようになっています。

 

API 2500

API2500

2500はAPI のコンソールのマスター・コンプを取り出したモデルです。ちょうどSSLのBuss CompressorのAPIバージョンといったところでしょうか。APIの象徴とも言える2520というオペアンプが使われたハードウェアのプラグイン版ですね。

インターフェイスを見れば分かる通り、スレッショルド以外は数値固定の選択式(リリースはマニュアル有り)ですが、後述のTONEと合わせてかなり幅広く使える万能コンプです。オート・ゲイン機能もあるので、比較的簡単に好みの質感に整えやすい印象です。

サウンド的にはブライトで音が立つ元気な感じなのですが、決してケバケバになるのではなく上品さや色気を持った音に仕上げてくれます。

そしてポイントがTONE。KNEE(ニー)は他のコンプでもお馴染みのスレッショルド付近での圧縮の掛かり具合を、THRUSTはRMS検知の前にハイパス・フィルターを掛ける…というパラメーターなのですが、簡単に言えばHARD→NORMになるにしたがって、低域にパンチを与えることができます。

そして、TYPEではコンプレッサーの動作モードをNEWとOLDの2タイプから選択することができます。NEWはVCAベースのコンプのように入力をそのまま分岐させ、それをVCAに戻すフィードフォワードという方式。OLDでは最終段の出力をVCAに戻すフィードバック方式を切り替えることができます。名前のままですが、新しめの質感が欲しければNEWを、フェアチャイルドのようなオールドなコンプレッションが欲しいならOLDを選択する、といった感じでしょうか。

凄く万能なコンプなのですが、個人的には生楽器系の音に使うのが好きです。

 

 

API 560

10バンドのグライコですね。

API560

DAWやミキシング的に見ると、グライコってライブやコンパクト・エフェクター向けでしょ? なんてイメージを持ちがちだと思いますが、かーなり使えるEQです。

10バンドはそれぞれ1オクターブ幅(周波数が2倍)に設定されており、各バンドごとに±12dBのブースト/カットが可能。そして最大の特徴がAPI独自の「プロポーショナルQ」という回路です。

これは、ゲイン・コントロール量によってQが変わるという特性を持っており、(ブースト/カットの)レベルが低いときには帯域が広がり、上げると狭くなっていくという仕様。この質感が、“他のどのEQでも出せないサウンド”として人気の秘密です。

“サウンドメイク”に使える、楽器的なEQではないでしょうか。

API 550A

5ステップ、15ポイントのEQです。

API550A

550Aは、APIを象徴するEQだと思いますが、3つの周波数ごとに5ステップずつ、各バンドで±12dBのコントロールが可能です。

ブースト/カットが2dB単位のステップなので細かい音作りはできないのですが、そのざっくりさが持ち味。“この辺かな?”という帯域をグイッとブーストしてあげると、何とも言えないジューシーなサウンドを聞かせてくれます。特に高域をブーストしたときの質感はカナリ気持ち良いですよ〜。

ちなみに、560と同じくプロポーショナルQが採用されています。
HFとLFはピークとシェルビングを切り替え可能です。

API 550B

API550B550Aのバンドを増やし、さらに細やかな音作りを可能にしたのが550B。基本的な部分も同じです。

少しマニアックになってしまいましたが…個人的にはWavesの中でも特に好きなプラグインです。どれも操作性は非常に高いですし、使うだけで音が良くなった! と感じさせてくれたり…と見所もたくさん。ロックやポップス系の楽曲を作っている人には特にオススメです!

Waves / API Collection
http://www.minet.jp/waves/api-collection

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