DAW環境にモバイル・モニターを導入したお話
講師の鈴木です。
今回は久々のパソコンネタです。最近はノート・パソコンをメインで使っている方も多いと思いますが、そうなると一番大きな問題が「ディスプレイ」問題。今回は、DAW環境にモバイル・モニターを導入しました、なんてお話です。
“表示領域が広い”は正義。しかし…
ディスプレイ/モニターについては、以前も書いていましたが、画面が大きくなれば、それだけ一度に表示できる情報量が増えますので、操作ストレスは減らせます。
しばらくデュアル・ディスプレイ環境で作業していたのですが、グラボを交換したタイミングで昔使っていたApple Cinema Displayを引っ張りだしてきてトリプル・ディスプレイ環境で使っていました。
使い分けとしては、メインでアレンジ画面とピアノロール。サブでDAWのミキサーとVEP。そして3枚目でオーディオ・インターフェイスのコントロール画面やハードウェアのエディター画面を出していた…という感じです。
メインとサブは上下に置いていたのですが、3枚目だけは設置スペースの関係でラックの上に置いていたので、45度程度視線をずらして見る…という環境でした。距離が離れるので文字も小さくなってしまいますし、正直見にくい!
Cinema Display自体、大分前のモデルですし、結構な熱を出す&高い位置に置いていたので圧迫感があるということで、少し前から買い換えたいな〜という気持ちはあったのですが、映るのでまぁいっか、と。
モバイル・モニター「DG-NP09D」
そんなとき、秋葉原をぶらついていて見つけたのがコレ。
Diginnosのモバイル・モニター「DG-NP09D」。Diginnosはドスパラのオリジナル・ブランドですね。コスト・パフォーマンスの高いパソコンやタブレットでお馴染み! らしいです。
ポイントは、8.9インチで1920×1200の解像度があるということ。同スペックで他社の半額程度なので、もの凄くコスパが良いモデル。ダメ元で買ってみよう…と。
レビューらしく、一応、各部の写真をのせてみます(笑)。
本体左側には、上(写真では向かって左)から電源ボタン、音量ボタンと電源供給用のMicro USB端子、MiniHDMI端子。
右側はMenuボタンとESCボタン、音声出力のステレオ・ミニ端子とUSB Aポート。USBポートはメンテナンス用…ということで、通常は使えません。
基本的に、繋げばすぐ使えます。内蔵バッテリーは、フル充電で約4.5時間使用可能ということです。
常時メーターを表示すると便利!
ということで、Cinema Displayと入れ替えてみました。
スタンド自体は付いていないので、汎用のタブレット・スタンドを使ってメイン・ディスプレイの横に配置しています。ディスプレイを置くときは、スピーカーとの位置関係にも注意が必要です。
スピーカーと人間の間に画面が入ってしまうと、どうしても音の聞こえ方が変わってしまうので、設置はちょっと工夫が必要だと思います。
もちろんサイズ自体が小さいので、細かい文字は見えません。文字というよりも「絵」を見るような感覚でしょうか。画質自体は、決して良くはないですが、値段を考えると十分満足できるかと。というよりも、画質を求める製品ではないですよね。。
ということで、Cinema Displayで表示していたTotalmix、DigiCheck、Axe-Editをそのまま表示してみましたが、これは便利! 細かい文字は見にくいのですが、メーターが振れていればOKなので、これで十分! 常にDAWソフトとは別の画面に出しておくと使い勝手はかなり良いと思います。
DAW環境にオススメ!
ということで、Diginnosのモバイル・モニター「DG-NP09D」を紹介してみました。
調べてみると、数は少ないですが数社から発売されているようですね。
大きいディスプレイは注目されることが多いと思いますが、特にDAWの場合は使い道によっては小さいディスプレイも便利なのではないでしょうか?? グラボのポートが余っている方は、ぜひ試してみて下さい!
[amazonjs asin=”B071F4MF1Z” locale=”JP” title=”Diginnos DG-NP09D 8.9インチ バッテリー内蔵モバイルモニター 最新ファーム適用モデル”]