ワウ・ペダルをエクスプレッション・ペダルに改造する
講師の鈴木です。
前回の更新から大分期間が空いてしまいましたが…。。定期的にアップしていけるように頑張ります。。
このblogは基本的にDAW関連製品のレビューが中心でお送りしてきましたが、今回は初の改造ネタをお送りしてみようと思います(笑)。
ネタはタイトル通り。ワウ・ペダルをエクスプレッション・ペダルに改造する!
大きなことを言ってみましたが、内容は超簡単なので、半田付けができる人なら誰でもできると思います(自己責任でお願いします!)。私自身、ケーブル自作やギターを弄る程度で、回路の知識はほとんどありません。。
ワウはワウ・ペダルでコントロールしたい!
そもそも、なんでこんなことを考えたかというと、プラグインやシミュレーターのワウをペダルでコントロールしたかったから。恐らく、アンプ・シミュレーターを使っている人の多くが考えたことがあると思うのですが、簡単なようで色々とハードルが高いんですよね。
まず、ワウをエクスプレッション・ペダルでコントロールする…ということが気に入らない! 両者は同じペダルでも踏み心地もまったく違いますので、やっぱりワウを踏んでる感がないんですよね。バリバリのギタリストでない私でさえそう思うのですから、ギタリスト的にはどうしても違和感を感じてしまうと思います。
もちろん、昔からそういったニーズはありますから、ワウ・ペダル形状のエクスプレッション・ペダルというのは、製品化されてはいます。代表的なところだと、Mission EngineeringのSP-1辺りでしょうか。最近使われているギタリストの方も多いですが、1つ大きな問題があります。
そう、値段が高いんです(笑)。とてもじゃないですが、エクスプレッション・ペダルに2万オーバーは出せない!
それならば、気分転換も兼ねてワウ・ペダルの筐体を流量してエクスプレッションとして使えるように改造しようじゃないか、と。
用意するもの
・VOX / V845
・ステレオ・フォン・ジャック
・TRS-TRSケーブル(長さは任意)
・リード線
基本的にワウ・ペダルは何でもOKだと思います。使うのはギアの部分だけなので、壊れちゃったペダルでも(多分)大丈夫だと思います。ワウ・ペダルを持っていなかったので、1番易かったV845を選びました。
音声信号が通る訳ではありませんから、パーツのグレードは低くてOKです。
ワウの回路を取り除く
では、早速改造を始めていきましょう! 作業しながらiPhoneで写真を撮っていたので、画質があまり良くなくて申し訳ないです。。
まずは、ワウ・ペダルの裏蓋を開けて要らないパーツをすべて外していきます。
どれが要らないパーツか、というと、ペダルのギアとポット部分以外すべて。基盤などは残して置いてもいいですが、邪魔だったので全部外してしまいました。
TRSフォン・ジャックを取り付ける
オリジナルのジャックが固定されていたナットを使って、TRSフォン・ジャックを固定します。左右の穴のどちらでもOKなので、ケーブルの取り回しを考えてください。
固定できたら、元々付いていたギアのポットとジャックをリード線で接続していきます(写真は仮止め状態なので、ハンダが汚いことはご了承ください)。
完成!
基本的にはこれで完成! TRSケーブルでコントロールしたい機器と繋ぎ、ペダルのキャリブレーションを行って動作チェックします。
もしペダルの動作が反転するようであれば、TipとRingの結線を反転させてみて下さい。
おまけ 〜ペダルの踏み込みスイッチをラッチ・スイッチとして使う〜
一般的なワウ・ペダルはペダルを踏み込んでスイッチをONにするとエフェクトが掛かり始める〜 という挙動になりますが、この動作をアンプ・シミュレーターでも再現したい! と思いませんか?
ということで、ワウ・ペダルのスイッチ部分を使ってラッチ・タイプのフット・スイッチとして動作するようにしてみました。
フット・スイッチの場合はジャックはモノラルでOKなので、オリジナルに付いていたものを流用。先ほどと同じ要領で、ペダルのスイッチ部分と繋ぐだけでOKです。
まとめ
ということで、ワウ・ペダルをエクスプレッションペダルに改造してみましたが、思った以上に簡単にできました。
しかも、今回掛かったコストは5,000円ちょっと。普通のエクスプレッション・ペダルよりも安い値段でできるので、エクスプレションでワウを操作することに違和感を感じているギタリストの方にはかなりオススメ! 工作好きな方は挑戦してみてはいかがでしょうか??
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