IN SESSION AUDIO / SHIMMER SHAKE STRIKE レビュー (動画あり)
講師の鈴木(@dawlesson)です。
今回はIN SESSION AUDIOのパーカッション・ライブラリ「SHIMMER SHAKE STRIKE」を紹介します。あまり知名度の高いライブラリーではないかもしれませんが、サウンド・クオリティーの高さとバリエーションの豊富さで、最近気に入って使っている製品です。
今回も動画と共にご覧ください。
※お陰様で、YouTubeのチャンネル登録者数が1,000人を超えました! いつも見て頂いている方、本当にありがとうございます。今後も定期的に更新していきますので、これからもよろしくお願いいたします!!!
パーカッション音源
自分の中で、パーカッションは意外と重要度が高いパートということもあって、色々な音源を使ってきました。
特に気に入ってよく使っていたのが、「Best Service / Drums Overkill」や「Spectrasonics / Stylus RMX」あたりでしょうか。もう何年も使い続けていたので、さすがに飽きてきて、何か新しいのが欲しいな…と思ったのがキッカケ。
もちろん、自分で振ってマイク録りすることもありましたが、演奏技術的に残念な感じ(苦笑)になってしまいますし(それはそれでグルーヴが出るのでアリ)、何よりリテイクが起こったときに録り直すのが辛い! ということで、打ち込みで何とかしたいな、と。
そして見つけたのが今回のテーマである、IN SESSION AUDIOのSHIMMER SHAKE STRIKEです。今はクリプトン・フューチャー・メディア経由で購入することもできますね。
充実の収録内容
購入のキッカケになったのが、収録バリエーション。上で紹介したような音源の場合、どうしてもメインはドラム系。パーカッションはオマケ程度の場合がほとんどで、どうしてもバリエーションが少ない… いつも使う音が同じ というループに悩まされたので、これはいいな!と。
ユーザー・インターフェイスは3スロット構成で、各スロットに好きなライブラリを読み込むことができます。パーカッションは3つのカテゴリに分類されて収録されており、内容的には
- TAMBOURINES: 5
- SHAKERS: 12
- STRUCK PERCUSSION: 33
- PRESETS: 84
となっています。ちなみに、ライブラリを追加した「SHIMMER SHAKE STRIKE + EXPANSION」という製品もあり、こちらは
- TAMBOURINES: 10(=Factory 5種類+Expansion 5種類)
- SHAKERS: 24(=Factory 12種類+Expansion 12種類)
- STRUCK PERCUSSION: 33
- PRESETS: 184(=Factory 84種類+Expansion 100種類)
と大幅に拡張されます。本ライブラリに関しては、後からExpansionを追加購入することはできないということで、最初からExpansionライブラリを購入しました。
サウンド・クオリティーに関しては、動画でチェックして欲しいと思いますが、専用音源ということもあって、リアルです。
各パーカッションには、ヒットのバリエーションに加えて、シェイカーとタンバリンはロールも収録されているので、組み合わせて使う事でリアルなフレーズを再現することができます。
パターンも生成可能
また、KONTAKTのスクリプトを使ったパターン・シーケンス機能も搭載されています。このインターフェイスのためか、横幅がちょっと広くなります。
最大64ステップで、スライダーの位置でアクセントを設定していく…というシンプルなもの。同時に8パターンまで作成し、キー・スイッチでリアルタイムに切り替えながら演奏させることができます。
ミキサー機能
ミキサー画面では、各レイヤーごとのサウンド補正が行えます。パラアウトや、EQやリバーブ/ディレイといったエフェクターが設定できるだけでなく、「TUNE」や「TONE」で音色が作れるのがポイント。
これはパーカッションに限った話ではありませんが、下手にEQを弄るよりも、トーン自体を変化させた方が良い結果になることが多いと思います。
難点は…
本当に気に入っている音源ですが、唯一不満なのがMIDIチャンネルを変えられない点。マニュアルを見る限り、見つけることができませんでした…。
普通に使う分には問題にならないのかもしれませんが、Vienna Ensemble Pro上で運用する場合、これをch1に持ってくるか、コレだけのインスタンスを起動する必要があるのがちょっと厄介かなぁ、と。
それ以外は満足です(笑)。
パーカッションにこだわりたい! という人には自信をもってオススメできるライブラリです。