楽曲制作ドキュメント【レコーディング編】その9.ボーカルを録ってきました!

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講師の鈴木(@dawlessonです。

楽曲が出来上がるまでの一連の流れをお見せしている、「楽曲制作ドキュメント」。いつもながら思いつきで始めた企画ですが、見て頂いた方からも「面白い」と言って頂けるようになり、ありがたい限りです。

同業者の方にもこっそり言われたりして、悪いことはできないな…と改めて感じております。

ということで、前回でようやくアレンジ編が終了し、先日ボーカルを録ってきましたので、今回はその模様をお送りします

目次

今回の録音環境

まずは録音環境や機材面について。手っ取り早く録りたいならスタジオ(レコスタ)行ってしまうのが1番なのですが、リハスタに機材を持ち込み、いわゆる「セルフ・レコーディング」を行ってきました。

最近大手スタジオを中心に増えている、ブースとコントロール・ルームが付いた部屋を使いました。コントロール・ルームには、モニター・スピーカーやキュー・システム、場所によってはインターフェイスまで常設されているので、割と便利に使うことができます。

今回使った主な機材は以下の通りです。

マイク:NEUMANN / U87 Ai

HA:Focusrite / ISA828

オーディオ・インターフェイス:RME / Babyface(HAとはADAT接続)

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ボーカルのマイキング

ボーカルのマイキングについては、基本的にボーカリストの前に立てるだけですから、特別に書くことはあまりないのですが…。

コンデンサー・マイクを使う場合は、大体15〜20cmあたりの距離を基本に調整していきます。ダイナミックに慣れているボーカリストさんだと、無意識のうちにマイクに近づいてしまうことがあるので、ポップガードを使ってマイクと口との距離を一定に保ってあげる等の工夫が必要になると思います。

あとは、場合によってはボーカリストの上の方から若干角度を付けてマイクを立てるのも良いかなぁ、と。この辺りは出音を聞きながら調整していくことになると思いますが、ボーカリストの視線が下に落ちない(下を向いて唄わない)ような位置というのが大原則でしょうか。

※写真について補足

写真ではヘッドフォンのL/Rを間違えていますが、これは収録後に写真を撮影する際に、急いでいて間違ってしまったためです。念のため。

録音終了後のプロジェクト・データ

収録時に動画を撮れたらいいな…とうっすら考えていたのですが、やはり時間がありませんでした(涙)。

録音後のプロジェクトの画面がコレです。

どんな構成/方式で録っていくかは、そのボーカリストさん次第ですが、今回は何回か通しで歌ってもらった後で、気になる部分をポイントポイントで録り直していく方法で行いました。

レコーディングは時間との闘いという側面が大きいと思いますし、まずは大枠を作ってから細部を詰めていかないと、録りきれなかった…という最悪の可能性も。日をまたいでしまうと音質も変わってしまいますから、ボーカルは短期集中で一気に録ってしまう方が楽だと思っています。

 

ちなみに、録音中に、「ここは使えるなー」というポイントはクリップに色を付けておくと、後のテイク選定も楽になると思います。あとは、改めて細かく聞きながらOKテイクを作っていきます。場合によっては1ワード単位で切り刻んでいきます。

ある程度は修正を前提に考える必要がありますし、使っている補正ソフトのクセを考慮し、これは直る、これは直りにくい… と何となく判断できるようになると作業は早くなるかと。

 

かなり駆け足でお送りしてきましたが、動画ではもう少し詳しくお話していますので、合わせてご覧頂ければと思います。

次回は、ボーカル修正/コーラス生成の模様をお送りする予定です。


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