Cakewalk 活用 Tips 第5回 2019.07アップデートで追加された新機能
講師の鈴木(@dawlesson)です。
“曲作りをする上で必須ではないけれど、知っていると作業が楽になる” そんなCakewalk by Bandlabの小ネタを紹介します。
今回は、先日公開されたCakewalkの最新アップデート「2019.07」で追加された新機能の中から、主立ったものを紹介します。
リリース・ノートを見ると分かるのですが、もの凄い数のバグフィックスが行われており、どちらかというと安定性を狙ったフィックス版という意味合いが強いと思いますが、いくつか新機能も追加されています。
リリース・ノート(英語)https://www.bandlab.com/products/cakewalk/whats-new
なお、アップデート方法についての簡単な動画も用意しておりますので、併せてご覧下さい。
スマートツールの機能強化
マウス・カーソルの位置で自動的にツールを切り替えることで、ツール持ち替えの手間を省いてくれる「スマートツール」が改良されています。
具体的には、スマートツールで扱うツールを選択できるように…というもの。カーソルの位置によってツールが変化するのは便利ではあるのですが、作業内容によっては思わぬ挙動をしたり、逆に使いにくかったりすることも十分に考えられます(例えば、画面を縮小表示している際のクリップ編集等)。
そんな時に、あえてスマートツールの機能を制限することで、使いやすい状態を作りましょう、というのが本機能。設定はツールモジュール内のアイコン(これも従来の星形からポインタに変わっています)を長押し、もしくは右クリックで行えます。
チェックを外すと、その項目がスマートツールから除外されます。
コンピングとテイクレーンの機能強化
複数テイクを張り合わせる、コンピングに関する機能も強化!
ドラッグ&ドロップなどでテイクレーンを構築したり、コピペ時にテイクのレーン順序情報を受け継ぐことができたりと、派手さはありませんが便利な機能強化がなされています。
また、このときに先述のスマートツールを組み合わせると…。コンピングツールをスマートツールから除外できるので、コンピング編集時の誤操作を減らすことができます。
オートメーションのコピペ対応
テイクレーンに関連し、オートメーションレーンのコピペも強化。オートメーション・カーブをコピーして、異なるパラメーターに適用することができます。
今回の新機能で、個人的に1番気になったのがコレ。複雑なオートメーションを書いた際に、時間軸のポイントだけアタリを付けることができますし、何よりプラグイン間での同期が可能!
例えばあるタイミングで複数のプラグインを一気にバイパス/オンできますし、パラメーターにオートメーションを書いた後で、他のプラグインに差し替えたい場合にも、コピペできるので躊躇しないで済みます(笑)。
コントロールバーの表示位置
また、コントロールバーがセンター揃えで固定できるように…。
一見すると何のための機能か分かりにくいと思いますが、高解像度のディスプレイを使っている際にはツールバーの行き来だけで結構なマウス移動が必要になりますし、最近の4Kディスプレイなどを使っている場合には、かなり有効な設定ではないかと…。
まとめ
実際にどのような挙動になるのか、具体的には動画をご覧下さい。
その他にも色々な点が改良されていますし、フリー化されてからの方が気合い入れたアップデートが行われている気がするのは気のせいでしょうか??
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