TASCAM / US-2×2 HRをレビュー! 新旧モデルと聴き比べ

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講師の鈴木(@dawlessonです。

今回はTASCAMの最新USBオーディオ・インターフェース「US-2x2HR」を紹介します。

US-2×2のリファイン・モデルということで、従来機(型番としてはUS-2×2-CU)からの変更点や違いを中心に見ていこうと思います。

目次

192kHzへの対応

製品名の”HR”はHigh Resolutionの略だと思いますが、従来機では最大96kHzまでだったサンプリングレートが、最大192kHzまで対応しています。

とはいっても、ここに関してはスペック上の違いですので、正直あまり気にする部分ではないかと思います。192kHzを使うシーン自体がレアですし…。

それよりも、オーディオ回路がブラッシュアップされたようで、それに起因するサウンド変化の方がメリットが大きいです。詳細は後ほど…。

USB-Cに対応

最近では、オーディオ・インターフェースでもUSB-C接続のモデルが増えてきましたが、US-2×2 HRもUSB-C接続に変更されました。もちろんバスパワー駆動です!

ただし、iOSデバイスと接続する際には専用のACアダプターを使用する必要があるようです。なおiOSデバイスとの接続には、別途Lightning.–. USB. カメラアダプターが必要です。

デザイン面の違い

本体のサイズ等に関しては、従来モデルと同じ。LINE OUTとサイドパネルのカラーリングが変わっているだけだと思います。

セッティングパネルの改良

機能面で一番大きく変化したのが、ドライバのセッティング・パネルです。Windowsは専用の。MacはCoreAudio(OS標準)ドライバで動作するのですが、この設定画面の使い勝手が大きく向上しています。

まずWindowsでは、従来「Home」「Setting」「Custom」と3つのタブに分かれていたパラメーターが1画面に集約。入力信号にプラグインを掛ける…というExternal.Effectsの機能はは省略されてしまっています。これはループバック信号を取り出す方法が変わったから…だと思います(予想)。

Mac版もWindows版と同じ画面で設定できます。これまでのMac版ではLoopback機能がなかったので、これは大きな進化! 昨今、ループバック機能が求められる機会は多いですからMacユーザー的には大注目ではないでしょうか。

動画では実際にOBSを使ってループバックを行う流れを実験してみました。

左が旧版。右がHRのセッティング・パネル

サウンドの変化

肝心のサウンド部分ですが、US-2×2とは一聴して分かるほどの差があります。

実際に動画で聴き比べて頂きたいですが、US-2×2に比べてステレオの広がりが増し、同時に低域がスッキリとして全体的に見渡しの良いサウンドになっています。これもあって、奥行き感の表現は増した印象です。

「現代的な音」という表現がしっくりくるのですが、ちょうど以前にも紹介していたSeriesインターフェイスのサウンドに近い印象でしょうか。広がりは増してもセンターの音が散ることがないので、TASCAMらしい実のある音は継承されています。

レンジ感が増した分、好みや作るジャンルによってはUS-2×2のガッツのある音の方がしっくりくる場合もあるかもしれませんね。

SteinbergのURシリーズなどと比較されることが多いと思いますが、サウンドキャラクターは真逆に感じます。URシリーズは全体的に左右に広がる分、音の粒や密度の薄さが気になるのですが、TASCAMは密度が高い分、ステレオ感が薄め…。みたいな印象を持っています。

まとめ

それにしても、昨今は低価格帯のインターフェイスの進化が凄いですね。もちろん上のクラスと比べると差はあるのですが、これから始める方や、一昔前のエントリー・グレードからのレベルアップなら大満足だと思います!

ぜひチェックしてみてくださいね!


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