reProducer Audio / Epic 4をレビュー

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講師の鈴木(@dawlessonです。

今回はユニークな見た目が印象的なモニター・スピーカー「reProducer Audio / Epic 4」をレビューしていきます!

最近の小型モニター・スピーカーは進化が著しく、”コンパクトで小音量でもしっかりモニターできる” 製品がどんどんリリースされてきています。もちろん物理的に大きなスピーカーの方が、低域も余裕を持って再生できて有利なことが多いのですが、ひと昔前のように”モニター・スピーカーはある程度のサイズがないと厳しい”という状況ではなくなってきているのは間違いないと思います。

今回紹介するEpic 4も、そんなニーズを満たしてくれるモニター・スピーカー。早速細かくみていきましょう。

代理店の製品ページ:https://hookup.co.jp/products/reproducer/epic-4

目次

reProducer Audioについて

reProducer Audioは、2015年にドイツで設立された比較的新しいプロフェッショナル向けのモニター・スピーカーブランドです。

創設者のAttila Czirjak氏は、20年以上に渡りドイツやスイスのコンサートホールのサウンド・システムや音響デザイン、エンジニア向けにスピーカーやマイク等のカスタムメイドを手掛けてきたUnited MinoritiesのCEOでもあります。

そんなノウハウを元に、reProducer Audioの第1弾としてリリースされたのが5.25インチのウーファーを搭載する「Epic 5」。国内で発売された際にユニークな見た目が話題となって視聴しに行ったのですが、奇抜な見た目とは裏腹に見渡しの良いクリアなサウンドと自然な低域の量感にビックリした記憶があります。

その後、5.25インチ・ウーファーを2基搭載した「Epic 55」と次々にリリース。そして第3弾として登場したのが、4インチ・モデルのEpic 4です。

ユニークな形状とパッシブ・ラジエーター

独特な形状が印象的なEpic 4ですが、台形型の筐体デザインには音響的な理由があります!

本体を横から見ると、ウーファーよりもツイーターが奥側に引っ込むように角度が付けられているのですが、これによりツイーターとウーファーの音が同時にリスナーの耳に届くようになります。デスクトップ型のスピーカーには、ツイーターを耳がくる角度に調整するために角度がつけられることが多いですが、Epic 4はそれらとは異なるということ。

一般的なモニター・スピーカー同様、スタンド等を使ってスピーカーを耳の高さに合わせて調整し、フロントパネルは設置面と垂直にならないように(つまり設置の高さに関係なく、この角度を保つ)設置するのが理想的なポジションです。

また、Epic 4のもう1つの特徴が本体の底面にマウントされたパッシブラジエーター。

パッシブラジエーターは、コンパクトなスピーカーでも低域をしっかり鳴らすための仕組み。よくあるスピーカーでは、スピーカーに穴を開けることで、空気の出入りをコントロールする”バスレフ”が採用されていますが、目的は同じです。

ただし両者は構造が異なり、パッシブラジエーターはスピーカーの筐体内部で生じた空気でスピーカー・ユニットを駆動させるという少し複雑な仕組みです。バスレフのように風切り音が生じないというメリットの反面、どうしてもコストが高くなってしまいます。

パッシブラジエーターは「Focal / Shapeシリーズ」や「Eve Audio / SC 203」などでも採用されていますが、Epic 4のように底面に設置されるケースは珍しいのではないでしょうか。スピーカーと背面側の壁との距離を気にしなくて良いので、そういったメリットもありそうです。

設置面との距離を取るために、専用のスパイクとシリコン製のスパイク受けを使って設置します。

サウンド・インプレッション

実際にEpic 4を使って色々な作業を行なってみましたが、全体的には以前に聞いたEpic 5と同様に、スピード感があってバランスの良いサウンドという印象です!

このサイズからは考えられないような低域が飛び出してきます。スペックを見ると、ウーファーの周波数特性は「65 Hz ~ 40 kHz ±10 dB」となっていますが、体感は数値以上です。普段使っているメインのスピーカー(Focal / Solo6 be)と聴き比べてみると、サイズが大きいので当たり前ですが純粋な低域の量はFocalの方が出ているのですが、Epic 4もスピード感があって整理された低域なので、十分低域を感じられますしミックス等の作業をしていても不安や物足りなさを感じることはありませんでした。キックの立ち上がりや音程感もしっかり把握できます。

このあたりに関しては設置環境に依存すると思いますが、背面のLF(250Hz)とHF(2.5kHz)トリムでサウンドの補正が行えます。±5dBの範囲で1dB刻みで調整できるのですが、私の環境では低域が出過ぎる感があったのでLFを-1、HFを+2に調整するとちょうどよく、定位もバチっと決まってくれました。

ファースト・インプレッションだと低域の量感に驚かされたのですが、使い慣れていく中で魅力を感じたのは中域の情報量です。人によっては癖と感じる場合もあるかもしれませんが、ボーカルの存在感とニュアンスがものすごく判別しやすく、特にボーカル修正(ピッチ感)やコンプでの奥行きコントロールは抜群に楽でした。

再生ボリュームを変えても、大きくサウンドイメージが変わることがなく、小音量でも中低域がしっかり聞けるのは本当に魅力。しかも、最近増えているDSP制御ではなく、Epic 4はフルアナログでそれを実現しています。

また製品には専用のキャリングバッグが付属します。スピーカー1本あたり2.9kg程なので、持ち運びも十分に可能です!

スペースと音量に制限があるDTM環境にピッタリ!

動画内でも触れましたが、Epic 4で”いいな”と思った部分は、どれもヘッドホンでは判別しにくい部分だったりしますので、メインはヘッドホンだけど、やっぱりヘッドホンだけだと不安…という方には、かなりオススメです!

現在(2023年2月末時点)での実勢価格が14万8,500円と、同サイズのモニターと比べると少し割高に感じると思いますが、実際に触れて音を聞いてみるときっと納得できると思います。サウンドクオリティーはもちろんですが、ハードウェアとしての質感がものすごく高いのであらゆる面で満足感を感じられるはずです!

なお、2023年3月31日(金)まで、Epic 4とEpic 5を特別価格で購入できるプロモーションが行われていますので、ぜひチェックしてみてください。

【キャンペーン価格】

キャンペーン詳細ページ:https://hookup.co.jp/blog/1003772

  • Epic 4:121,000円(通常 148,500円)
  • Epic 5(限定ホワイトモデルを含む):154,000円(通常 179,300円)


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