JIS派? US派? DAW用途でのキーボード配列について考えてみた

講師の鈴木です。
製品レビューが中心の本Blogですが、ネタに困っていたらそういう相談があったので今回は少し趣向を変えてキーボード配列について考えてみようと思います。

Windowsユーザーの方にはあまり馴染みがないかも知れませんが、Macユーザーの間では、JIS派とUS派がいたり(笑)。特にMacBook系だと、購入後に変えることができないので、どっちをチョイスするかは大きな問題だったりします。新MacBook Proからはファンクション・キーが廃止されてTouch Barになったりしていますし。。個人的にTouch Barはナシ派です。

すでにネット上に色々な情報があると思いますが、ここではあくまでDAW用として見たときのJISキーとUSキーの違いについて私感を紹介していきます。ちなみに、基本的にDAWソフトにはテンキーが必要だと思っていますので、テンキー付きの有線モデルを基本に考えていきます。

JISキーボードのメリット

170113_2まずは両キーボードの一般的な特徴から。JISキーは、日本語入力をメインに考えられている、日本用配置のキーボード。一般的にキーボードといったら、この配置だと思います。
中でも特徴的なのは、「かな」キーや「英数」キーがあること。後は「return」キーが縦2コマを使った大型キーであることでしょうか。

USキーのメリット

170113_3ネットを調べてみたら、USキーの人気が高いんですね。ちょっと予想外でした。。その大きな理由として挙げられていたのが、キートップの印字が少なく、キー形状が統一されているので見た目に美しいというもの。確かに見比べてみると差は歴然。見た目も重視されるMacに置いて、キー配置が美しいというのは重要なファクターかもしれませんね。

個人的にはJISがオススメ

ちなみに、私自身は制作用のMacはUSキーで制作以外はJISキーという両刀遣いです(笑)。どちらもテンキー付きの有線モデルを使っています。やはりテンキーがあった方が圧倒的に楽なので。で、JISとUSのどちらかを選ぶとするならば、汎用性の高いJISをオススメします。

というのも、DAW専用機で「日本語なんて打たねぇぜ!」なんて人はまだしも、多くの場合はメールを書いたりネットで検索したりと何かしら文字を入力する機会が多いと思います。文字を打つプロセスを振り返ってみると分かるのですが、日本語を打つ場合は

①半角/全角を切り替える
②文字を打つ
③スペース・キーで変換
④returnキーで確定

という作業を繰り返すことになります。ひらがな、カタカナ、漢字、ローマ字を組み合わせるという日本語特有の操作と言えるでしょう。
ここでUSキーを見ると、まず「かな」キーや「英数」キーがない。入力ソースの切り替えは「control + スペース(以前のOSの場合はcommand + スペース)」を押す度に変わるというWindowsのような挙動になります。アプリで変更するような方法もありますが、DAW用途では少しでも常駐系のアプリケーションは減らしたい…。
また文字確定の「return」キーも小さいので、慣れない内はミスタッチが連発すると思います。すべて英語で打つ場合は、returnキーを押す必要がないので、小さくてもOKということなんでしょうね。

こういった理由から、日本語を打つならやはりJISが有利。もちろん「慣れ」である程度はカバーできますが、個人的には無理に慣れる必要もないかなーと。考え方は人それぞれだと思いますが、わざわざ不便な方法を選ぶのもアレですし、外で使うパソコンの多くはJISキーですしね。。

 

DAWショートカット的にはどう??

次に、今回のポイントであるDAW的にはどうなのか… ですが、こちらも基本的にはJISで良いと思います。ただし、Pro Toolsユーザーの場合はUSキーの方が良いかなーというのが個人的な印象です。

というのも、Pro Toolsは基本的にショートカットのカスタマイズができないので、AVIDの指定するショートカットを覚え/使う必要があります。一見不便にも思える仕様ですが「どのスタジオ/環境でも同じように使える」というのは実はポイント。機種依存度が少ないので、他人は他のスタジオのシステムも、普段使い慣れた自宅のDAWシステムと同じ感覚で使えるというのは大きなメリットです。

またPro Tools自体がUS圏のソフトですから、割り当てもUS配列で打ちやすいように設定されている印象です。

それに対して、Pro Tools以外のソフトの場合、ほとんどがショートカットを自分好みにカスタマイズできますから、打ちやすいキーを設定することができます。こうなってしまうと、commandやcontrolキーの位置程度で、JISだろうがUSだろうがあまり大きな変化はないと思っています。

JISの方が良いと思う点ですが、例えばJISキーのテンキー部にのみ付いている「,」キー。テンキーをトランスポート系の機能に割り当てるケースが多いと思いますので、単純に割り当てられるキーが1つ多いことになります。

あと、個人的には「_(アンダー・バー)」キーもJISの方が打ちやすいです。例えばファイル名に日付を付けたい場合や、元のファイルを残したままもう1つのファイルを作りたい場合など「 _ 」を使うことが多いのですが、JISキーの場合は右の「shift」キーのすぐ左にあるので、サッと打ち込めます。

USキーの場合は「delete」キーの2つ左。キー配置自体は似たキーが集約されていて合理的だとは思いますが、打ちにくい部分もあるので、どちらが優れているというものではないと思っています。

 

USキーを使っている理由

JISを推しているくせに、なんでお前はUSキー使ってんだよ! と言われてしまいそうですが…。。1番の理由は慣れてしまったから。。制作用と普段使いに完全に分けてしまっているので、制作用のMacでは日本語入力はほとんどしませんし、あまり困ることがないのであえて買い換えていないというのが1番の理由です。。

あえて理由を挙げるなら、commandやshift、control系のキー配置の違いによる手の置き位置でしょうか。DAWソフトの場合、コピペするというケースはあまりない(コピーする場合はoprion + ドラッグ、もしくは複製してしまう)ので、「command + S」の上に常に指が置かれている場所が自分的ホーム・ポジションになっています。キーで言うと、「Q」、「W」、「E」、「A」、「S」、「D」、「Z」、「X」、「C」辺りがパッと打てるような位置です。

このように左手を構えたときに、USキーの場合はキーボードに対して左手が垂直の位置になるのに対し、JISキーで同じ位置に指を当てると、キーボードの左側から角度を付けて置くようになるので、なんか違和感を感じてしまい…。。実際の距離は違うのですが、USキーで「command +C」とタイプする感覚をJISキーにシフトすると「英数 + C」を押す、みたいな感じです。

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また、USキーの場合は「-」「+」や「{ 」「 }」といった似たキーが左右の位置で配置されているので、機能的にも似たショートカットを割り当てて覚えやすい、というのもUSキーのメリットかなぁ、と。
あと、capslockキーは設定で「control」キーに割り当てて使っています。

まとめ

答えの出しにくいテーマではありますが、DAWだけの操作ならばUSキーのが合理的ですが、USキーを使うメリットよりも、USキーで日本語を打つときのデメリットの方が大きいと思いますので、JISキーの方が汎用性が高くて失敗しない! というのが個人的な結論です。

ショートカットの内容ではなく、ソフトによって「この機能はこの手の形!」として感覚的に覚えれば、JISとUSは両立できます。最近はノート・パソコンを使われている方も多いと思いますが、DAWを使う上では圧倒的にテンキーが合った方が便利ですし、JISとUSを気軽に試せますので、ぜひ一度トライしてみてはいかがでしょうか?

 

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