ZOOM / LIVETRAK L-12 レビュー

講師の鈴木(@dawlessonです。

最近、温かいを通り越して暑さを感じる日も増えてきましたね。昼間に作業していると室温が30度を超えるのも当たり前に…。

今回はZOOMのLIVETRAK L-12を紹介しようと思います。発売されたのは少し前ですが、当時大きな話題になった製品。先日レコーディングをご依頼いただいたバンドさんが所持していて、実際にレコーディングで使う機会があったので、そのときの印象をまとめてみようと思います。

簡単な紹介動画も撮ってみましたので、併せてご覧くださいませ。

メーカーの商品紹介ページ

1台4役 現代ならではのMTR

ZOOMといえば、昔から現在までマルチ・トラック・レコーダー(MTR)を作り続けているブランド。未だハードのMTRを作っているのは、ZOOMにTASCAM、後はBOSS位でしょうか…。

とはいえ、このL-12は従来のMTRとはちょっと違ったコンセプトで作られた製品で、4つの機能が1台に凝縮されています。その4つというのが

  • 12チャンネルのミキサー
  • 5系統のキュー・システム
  • 14チャンネルのレコーダー
  • 14イン4アウトのUSBオーディオ・インターフェイス

それぞれ、見ていきましょう。

12チャンネルのミキサー

8チャンネルのXLR/TRSコンボ・ジャック+ステレオ2チャンネルの、合計12チャンネル入力を備えたデジタル・ミキサーを機能を搭載。内、1-2チャンネルはHi-Z入力にも対応しています。

各チャンネルには、3バンドのEQ(ミッドのみ、周波数可変)とローカット・フィルターに加え、モノラル・トラックには1ノブ・スタイルのコンプレッサーが搭載されています。

操作感としては、一般的なデジタル卓と同じで、選択したトラックのパラメーターが割り当てられるというタイプ。選択したEQやパンのコントロール周囲にはLEDが組み込まれており、数値を表してくれます。

 

また、センド・エフェクトとして16種類のエフェクトを内蔵。リバーブやディレイといったオーソドックスなタイプが用意されており、プリセットされたパラメーター2つをエディットすることもできます。

EQやコンプを含め、エフェクト・クオリティーに関しては、必要十分かな…といったところです。。

なお、ミキサー部は9種類のシーン・メモリーが可能です。

14トラックのレコーダー

各チャンネルのRECボタンをONにすることで、各チャンネルのマルチ+マスターの合計14チャンネル同時録音/12チャンネル同時再生に対応した、レコーダーとして使うことができます。

ちなみに、レコーダーにはプリ・フェーダーの信号が直接送られるので、フェーダー位置に影響を受けません。

録音メディアはSDカードで、最大24bit/96kHzのレコーディングが行えます。ただし、96kHz設定時には、エフェクトや後述のキュー・システム、オーディオ・インターフェイスといった機能が使えないということです。

機能としてはシンプルで、機能といえばオーバーダビング程度。編集機能の類も省略された、割り切り仕様。まぁ、ハードウェアは細かい編集に向きませんし、そこはDAWで…ということでしょう。

5系統のキュー・システム

L-12で完動したのが、このキュー・システム機能。ヘッドフォンが5系統接続可能で(これだけでも凄い!)、それぞれに独立したモニター・バランスのソースを割り当て可能…。 こんなMTRはこれまで無かったと思います。

DAWベースのレコーディング・システムでも、5系統のパラ・ミックスというと別途キュー・システムが必要になりますから、これって凄いことだと思います。

しかも、クリックまで独立したレベルで出力できる! レコーディングはもちろんですが、ライブのオケ出し用途にも良いのではないかと思います。同期ライブにも最適なレコーダー… なんてアリだと思うんですけどね。。

メインの出力バスが1系統(ステレオ・アウト)のみなので、ここがもう少し充実していたら、完璧だったのになぁ…と。

14イン4アウトのオーディオ・インターフェイス

ラストのUSBオーディオ・インターフェイス機能ですが、こちらも各チャンネル+ステレオ・マスターの14チャンネルのマルチ入力に対応。出力は4アウト(ステレオ2ch)で、L-12のステレオ・チャンネル(9-10、11-12)チャンネルに割り当てて音を鳴らします。

ポイントは、オーディオ・インターフェイスとして使っているときにも、本体のSDカード・レコーディングは行えるということ。逆に言えば、パソコンがストップしてもL-12本体は影響を受けないので、ライブ・レコーディングのバックアップに使う…なんて使い方も良いのではないでしょうか。

バンドのレコーディングにはかなりオススメ!

コスト・パフォーマンスも高いですし、操作も簡単。必要なものは一通り揃っている… と、バンドマンがセルフ・レコーディングに使う…というシーンではかなりオススメの製品だと思います。

ただし、セクションごとに録ったり、細かくダビングを繰り返すようなレコーディングには正直不向きですので(これはL-12に限った話ではありませんが、編集機能が省略されているため)、曲の最初から最後まで通しで演奏できるスキルは必要かなぁと。

 

L-12に限らず、ZOOMさんの製品って現場のニーズというか「そうそう、コレが欲しかったんだよね!」という多い印象があります。

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