Waves / Bass Slapper レビュー (動画あり)

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講師の鈴木(@dawlessonです。

今回は久々のインストゥルメント系。Wavesのスラップ・ベース専用音源「Bass Slapper」を紹介します。

ここ数年はベースは自分で弾いてしまう派なので、あまり打ち込むことはないのですが、スラップだけは別。理由は簡単で、うまく弾けないからです(苦笑)。ということで、早速見ていきましょう。

http://www.minet.jp/brand/waves/bass-slapper/

目次

Wavesのベース音源

プラグイン・エフェクトのブランドとしてお馴染みのWaves。最近はインストゥルメントもどんどん発売していますよね。ElementやCodexなどシンセに始まり、エレピやアコースティック・ピアノ、クラビ…と鍵盤楽器が続いていましたが、そんな中でいきなり登場したベース音源。リリースを見たときには驚きました。

ベース音源だと、最近ならSpectrasonicsのTrilianやNative InstrumentsのScarbeeあたりが有名でしょうか? 余談ですが、Scarbeeシリーズは、NIブランドになる前から愛用していました…。

ですが、スラップの打ち込みって結構面倒臭いんですよね。指/ピック弾きなら、ある程度打ち込みでもごまかせるんですが、スラップとなると嘘くさくなったり。WavesのBass Slapperは、その辺りの不満を解決してくれる音源でした。

インターフェイス自体は非常にシンプル。大きく3つのエリアに分かれており、

という感じになっています。

音作りの幅とバリエーション

Bass Slapperは、サンプル・ライブラリー自体は1種類。各パラメーターを使ってバリエーションを作っていく形式になっています。

パラメーター自体も非常にシンプルです。4バンドのEQとDI、アンプの音量バランスといったお馴染みのパラメーターに加えて、VINTAGE / MODERN、LOW BOOST、SUB OCTAVE、RELEASEの4つのコントロールでサウンドを作っていきます。

特にサウンド変化が大きいのは「VINTAGE / MODERN」つまみ。VINTAGEサイドに設定すると、60’sプレベのような丸みを帯びたファット系。MODERN側に回していくと、アクティブ系ドンシャリ・サウンドまでシームレスに切り替えることができます。

LOW BOOSTも、AmpegのUltra Loスイッチのような感じ。感覚的に使えるので(このあたりのさじ加減は、さすがWaves!)、ベースに詳しくない方でも全然問題ないと思います。

サムとプルをコントロール!

Bass Slapperで一番面白かったのが、サムピングとプリングを自由にコントロールできる点。

一般的に、低音(3〜5)弦でサムピング。高音(1〜2)弦はプリングで演奏するのが基本走法ではありますが、特に3弦あたりはフレージングによってサムとプルを使い分けるケースが多いです。特にこの音源は5弦ですしね。

Bass Slapperは、画面内のピックアップの間にあるスライダーを使うことで、サムとプルを切り替える弦を指定することができるんです。赤い範囲の弦(下の図の場合4~5弦)がサムピングになる…といった具合。

曲中で切り替えることになることがほとんどだと思うのでMIDI CCをアサイン(右クリックで簡単に設定可能)して使うのが良いと思います。5段階で動いてくれるので、モジュレーション・ホイールに割り当てる場合も目的の位置でキッチリ止めることができます。

 

演奏ポジションの指定もOK

また、演奏ポジションも10段階で切り替えることができます。つまり、同音異弦にも対応可能。

ただ、デフォルトではフレーズに応じて自動設定されてしまうので、「ARTICULATION CONTROL」内にある「POSITION」を「MANUAL」に設定しておく必要があります。

同一ポジション内の音は、スラーで弾けばプリング/ハンマリングも再現可能です。

ポジション関係なく、特定の弦で鳴らしたい…という場合には、キー・スイッチを使うことになります。キー・スイッチの中には各種奏法やスライド、ポジションの指定に加えて各弦ごとのミュートが別のサンプルとして入っているのも隠れたポイントではないでしょうか?

ポイントは「DEAD NOTE」

Bass Slapperはある程度適当に打ち込むだけでも、ソレっぽく鳴ってくれるのですが、ぜひ活用して欲しいのが「DEAD NOTE」という機能。キースイッチやMIDI CCでコントロールできるのですが、このコマンドをONにすることで、発音中のノートを止めてミュートしてくれるようになります。

つまり、右手のミュートを再現できる…と。これは、生演奏でも歯切れの良いスラップのポイントだったりするのですが(これが上手く出来ずに挫折 笑 )、簡単に再現できます。

これまでだと、ミュートのサンプルを打ち込むか、すごく短いデュレーションを打ち込む必要がありましたから、それよりもはるかに楽でリアルだと思います。

動画で紹介したサンプルのフレーズは、一発録りしてクオンタイズを掛けただけの適当データですので、より効果がわかりやすいかと思います。

 

 

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