KORG / nanoKEY2 をキー・スイッチ用に便利に使う

講師の鈴木です。

かなりのイマサラ感ですが、KORGのnanoKEY2をご紹介します。

というのも、先日知り合いに「(nanoKEYを)変な置き方してんねー」と指摘されたので。理由は簡単で、MIDIキーボードとしては使ってないから…なのですが、この辺りも含めてご紹介していきます。

MIDIキーボードとしてのnanoKEY 2

値段もあって大ヒットした製品ですし、ベーシックな部分は改めてご紹介する必要はないと思いますので、軽くまとめると…。

小さい! 以上。

これがすべてだと思っています。25鍵あり、ベロシティにも対応していますが、当然まともなキーボードとして使えるものではありませんので。とりあえず音源の音が確認できればOK! という用途ならバッチリですが、これで入力するというのは非キーボーディストであっても現実的ではないと思います。

余談ですが、MIDIキーボードを選ぶ際に、1番重要なのは鍵盤の重さかと。「ピアノ弾けないんで軽い方が!」という方もいらっしゃいますが、鍵盤が軽いということは、弱いベロシティを表現できないということでもあります

またまた余談ですが、Velocityというのは「速さ」という意味。センサーを使って鍵盤が下りる速度を数値化。音の強さをコントロールするというのが基本なので、軽い鍵盤だと必然的に鍵盤の落ちる速度が速くなり、弱く弾いても弱ベロシティが入ってくれません。MIDIの細かい編集が面倒臭いと思う人程、ちゃんとしたMIDIキーボードをオススメしております。

話をnanoKEY 2に戻しますと、こういった割り切りが必要な製品。ピッチベンドやモジュレーションがボタンだったりと、バリバリMIDI入力するぜ! というには少し課題もありますが、使い方によってはかなり便利な製品なんです。

キー・スイッチ専用機として使う

それが、キー・スイッチの入力専用に使うというもの。最近のサンプリング音源では、キー・スイッチの操作が必要不可欠。ですが、通常の音域外に設定されますからC0とかC6とか超低/高音キーに割り当てられるのが一般的だと思います。

すると、88鍵のキーボードでない限り、MIDIキーボードのオクターブ・ダウン/アップ・スイッチを使わなければなりません。とても面倒です。

さらに、オクターブを変えてしまうと、通常の音域での演奏に支障が出てしまい、61鍵や76鍵のキーボードではキー・スイッチを切り替えながら演奏するのが不可能。なんて場合もあったりするのです。

そこでnanoKEY 2をキー・スイッチ専用機にすることで、マスター・キーボードのオクターブ・スイッチを弄ることなく、快適にキー・スイッチを切り替えながらの演奏/入力ができる、という具合。

これだけならnanoKEY 2である必要はないのですが、ここで「小さい」というのが効いてくるのです。

 

ちなみに、どうやって角度を付けているかというと…

こんな感じで、インシュレーターを使っています。audio-technicaのインシュレーターは、ゴムが付いていて、かつお値段も安いので(最高に邪道ですが)こういった用途でも便利です。

そのままだと使いにくいので…

キー・スイッチは大体低音域にありますが、nanoKEY 2のデフォルト状態は最低音がC2。キー・スイッチをコントロールするためには、オクターブ・スイッチで音域を下げてやる必要があります。

ただ、パソコンの電源をOFFにすると初期設定に戻ってしまうので、毎回オクターブ・スイッチで下げないといけない。これは面倒です。

KORGのMIDIコントローラーには、各キーやコントロールのパラメーターを自由にアサイン/カスタマイズできる「KORG KONTROL Editor」というアプリケーションがあり、その中にトランスポーズの項目があるのは分かっていたので、これを弄る前提で購入しました。

しかし、買ってから分かったのは、

このエディターでは、1オクターブの範囲でしか下がりません(笑)。

Logicのエンバイロメントを使う

次の作成が、Logic Pro X上でMIDIデータを作り替えること。Logicに限らず、多くのDAWソフトは、特定のポートから入った任意のMIDI情報を他の情報に変更することができます。

この機能を使うことで、nanoKEY 2からのNote信号を、2オクターブ下のNote信号に変換し、本体側を何も弄らなくても、常にキー・スイッチ用のレンジで使うことができるようになるという訳。

具体的なやり方ですが、まずエンバイロメント・ウィンドウの中から「クリック&ポーツ」を選びます。

デフォルト状態では、SUM(インプットされた全MIDI機器の入力)がシーケンサーに入力されるようになっているのですが、これを個別ポートごとにルーティングしなおしていきます。

そして、nanoKEY 2のポートには、「新規」で「トランスフォーマー」というオブジェクトを間に接続してやります。

これで、nanoKEY 2の信号だけ「トランスフォーマー」というオブジェクトを介してLogic上に入力されるようになりました。

 

このトランスフォーマーは、その名の通り情報を「変換」するオブジェクト。ダブルクリックして、以下のように設定すると、ピッチのみ-24… つまり2オクターブ下のノート情報に変換されて入力されるようになります。

まとめ

注意点としては、トランスフォーマーを含むエンバイロメントの設定は、プロジェクト内のデータとして扱われるため、この設定を施したプロジェクト/テンプレートでしか動作しません。機器側で設定したかったのは、これが理由です。

エンバイロメントを弄る必要はありますが、あると作業がかなり便利になるので、キースイッチ用途でnanoKEY 2を使う、というのもオススメですよ!

もし、設定方法がよく分からん! なんて方がいらっしゃいましたら、お気軽にコメントくださいませ。

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