AmpleSound / Ample Guitar T II レビュー【動画連動】

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講師の鈴木です。

今回は久しぶりのインストゥルメント。AmpleSoundのアコースティック・ギター音源、AmpleGuitarを紹介します。

ココ数年、ずっとアコギ欲しいなーと思っているのですが、未だに買っていません。それはリテイクを考えるとマイク録りは面倒だなーというのも大きいですが、同時にAmpleGuitarの使い勝手が良いから、というのも大きな理由だったりします。
アコギ音源だと、RealGuitar辺りが定番だと思いますが、音も使い勝手も遙かにこちらが上だと思っています。

http://sonicwire.com/product/99884

目次

M・T・L

タイトルだけだと、何のコッチャ…だと思いますが、このAmpleGuitarシリーズには現時点で「M」、「T」、「L」という3つのバリエーションが用意されています。

何が違うか、といえばサンプル元の楽器。

M = Martin D-41
T = Taylor 714
L = Alhambra Luthier

「L」だけクラシック・ギターですが、「M」と「T」はスチール弦のアコースティック・ギター。そこまでアコギの音にこだわりがないのであれば、どちらか1つで良いと思います。特にジャカジャカとストラムさせる場合はEQで加工すると思いますので、そこまで差はでないかと。動画の中ではUADの88RSでEQ&COMPしていますが、WavesのSSLのチャンネル・ストリップなんかも良く使います。

実はMartinも持っているのですが、やっているジャンル的にTaylorが1番しっくり来たので、これを使うことが多いです。EQしちゃうと、ほぼ違いはなくなりますが

なお、音以外の機能的な部分は原則として同じはずです。

AmpleSoundからは、他にもエレキ・ギターやベースも各種ラインナップされていますね。音のクオリティーで言えば、どれも”よく名前を聞く”音源よりも高いと思います。

収録アーティキュレーション

各種アーティキュレーションが収録されていて、キー・スイッチでコントロールすることができます。

  • サステイン/ポッピング(ベロシティ127で鳴らすと、弦を指に引っかけて弾くポッピング奏法になります)
  • ナチュラル・ハーモニクス
  • パーム・ミュート
  • スライド・イン/スライド・アウト
  • レガート・スライド
  • ハンマリングオン/プルオフ
  • スライドイン(スライドバー使用)

ノイズ類…例えばスクラッチ・ノイズやスラップ・ノイズといった演奏時に生じるノイズが充実しているのも特徴です。ノイズもMidi Noteでトリガーできます。

また、面白いのがカポタスト機能。1〜11フレッドの間で、好きな場所にカポを付けることができます。トランスポーズと違って、キースイッチ類が変わらないのが特徴でしょうか。

2つのサウンド、2つのマイク

サウンド自体、PickとStrum(Lの場合はFinger)という2つのライブラリが使用可能です。

両者の違いはストラム演奏になる…というものではなく、演奏しているピックの厚み。Pickでは1.14mm、Strumは0.71mmのピックでサンプリングされているようなので、音を聞いて好きな方を選べばOKだと思います。

また、サンプルは2ポジションで…というよりもMS方式で収録されており、Mic1がMid、Mix2がSideのボリューム。自分でミックス具合を調整することができます。

その他にも「WIDTH」でステレオ幅を調整したり、「DOUBLE」をONにすれば疑似ダブリングも再現可能。動画でも触れていますが、バッキングで使う場合は変にステレオを持たせるよりも、モノラルの方が定位が決まります。何もアコギに限った話ではありませんが…。。

ストラム・モード

画面左上のメニューから「Strummer」を開くと、ストラム演奏が再現できるStrummerパネルが開きます。

ですが、これだけストラム演奏になるのではなく、「Strum Mode Toggle」ボタンをONに設定する必要があります。このボタンはMidi Note(C#6)でもコントロールができるのですが、ノートを入れる度にON/OFFが切り替わるラッチ式ではなく、ベロシティの数値でON/OFFが変わる仕様なのが注意。初めて触ったときに、この切り替えができなくて悩んだ記憶があります(マニュアルは読まない派なので 笑)。

ベロシティ64以上でON、63以下でOFFになります。

AmpleSoundの製品って、この他にもベロシティでパラメーターをコントロールさせる、というちょっと無理矢理なところがチラホラ。例えばストラムのスピードはC#5のベロシティーでコントロールできます。これが余りに使いにくいので、MIDIコントローラーのフェーダーをアサインしています…。

ちなみに、各種アーティキュレーションは、ストラム・モードでも有効です。

ストラム・キー・スイッチ

ストラム・モードは「鳴らすコード」と、「どのようにストラムさせるか」の2つの要素をコントロールする必要があります。まずはストラムの種類から。

  • B4 :アップ・ミュートストラム
  • A4 :ダウン・ミュートストラム
  • G4 :ダウン・ミュートストラム
  • F#4:ミュート・ボイス 2
  • F4 :ミュート・ボイス 1
  • E4 :アップ・ストラム
  • D4 :ダウン・ストラム
  • C4 :ダウン・ストラム

厳密には、ベロシティの値でどの弦を鳴らすかまで指定できるのですが、MIDIキーボードで鳴らす場合、正直ベロシティはそこまで気にしなくて良いと思います。

また、1〜6の各弦を個別にピッキングすることもできます。

コードの指定は「Detect」モードがオススメ

次にコードを指定する部分。デフォルトでは、Midi Noteに設定されたコードを呼び出す「Selectモード」が選択されているのですが、ちょっと使いにくいと思います。というか、使ったことがありません。

24のコードしか登録しておけませんし、何より割り当てているコードを覚えていられないので。。キーやスケールで設定すると簡単だと思いますが、逆にそのスケールから飛び出した音は登録しなおさなくてはいけないのでちょっと面倒。

ということで、主に入力したノートのコードを検出して切り替える「Drtect」モードを使っています。あらゆるコードがそのまま指定できるだけでなく、ポジション(ボイシング)も指定できるので、ある程度コードが分かる方はこちらの方が使い勝手が良いと思います。

SEQでリズム・パターンを組む

SEQエリアでは、ストラム・キーの組み合わせたリズム・パターンを設定することができます。

パッと見分かりにくいと思いますが、ピアノロール(ステップ・シーケンサー)のようなもので、各ストラム・キーとデュレーションを指定していきます。

打ち込み自体は簡単で、クリックで打ち込み。左右にドラッグでデュレーション変更、上下ドラッグでベロシティ。そしてダブル・クリックで削除。

打ち込んだパターンはMidi Noteでトリガーしたり、ドラッグ&ドロップでDAWソフト上にそのまま取りこむこともできます。

フレーズのパターンは、1パターンあたり8つまで作成することができます。良く使うパターンは、比較的固定されてくると思いますので、事前にパターンを組んでおくと打ち込みはかなり楽になります。

その他の機能

その他にも色々な機能が搭載されています。

Tab Player

gp3、gp4、gp5、gpx形式のタブ譜を読み込み、再生できるプレイヤー。DAWの再生と同期させることもできます。

ちなみに、AmpleGuitar上でTABを編集することはできません。

FX

8つのエフェクターが使用可能です。各エフェクトの名前部分をクリックするとON/OFFが切り替わります。

まぁ、この辺りは使うことはないかと思いますが。。。

まとめ

ということで、今回はAmpleGuitarを紹介しました。個人的にもかなり使用頻度の高い音源です。アコギ音源は他にも色々ありますが、色々試した中でいちばんしっくりきたのがコレ。Iのときから使っているので、もう数年間使い続けています。

ところどころ癖はありますが、自信を持ってオススメできる音源の1つです。

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