【Mac入門講座】#6 外部ハードディスク/SSDのフォーマットとフォーマット形式の使い分け

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講師の鈴木(@dawlessonです。

MacOSを使う上で知っておきたい基本的な操作から、さらに便利に使うためのちょっとしたヒントまで。MacOSについて毎回動画でお送りしていきます!

今回はDAW / DTMユーザーには欠かすことのできない外部ハードディスクやSSDといったストレージのフォーマットについて紹介していきます。最近は数百ギガのライブラリを持つ音源…というのも決して珍しくありませんから、内蔵ドライブだけでは要領が足らなくなるケースがほとんどだと思います。

目次

フォーマットの方式について

WindowsとMacではドライブのフォーマット方式が違うため、ドライブによっては使う前にMac用にフォーマットしなおす必要があります。その際、フォーマット形式を選ぶことができるのですが、ドライブをどのようなシーンで使うかによって、選ぶべきフォーマットは変わってきます。

ざっくりと特徴をまとめてみると…

  • Apple File System(APFS):macOS 10.13 以降で使用されているファイルシステム。データのコピーやセキュリティー性能が高く、SSDのようなフラッシュ・ストレージに最適化されています(HDDでも使用可)。ただし、Sierra以前のOSやWindowsでは使用することができません。また、現時点(2020年3月)ではTimeMachineのディスクとしても使用できないので、少し注意が必要です。
  • Mac OS 拡張:macOS 10.12 以前で使用されているファイルシステムです。もちろん最新のOS(Catalina)でも使用可能なので、もっともベーシックで互換性が高いのはこの方式です。外部ストレージとして使うなら、この方式が無難だと思います。
  • MS-DOS(FAT)および ExFAT:Windows との互換性があるファイルシステムなので、Windowsと併用する場合は、この方式を選ぶ必要があります。FAT方式は規格自体が古く、1ファイル4GBまでの容量しか扱えない等の制限もあるので、普段はexFATを選べばOKです。※exFATはWindows Vista以降に対応しています。

パーティション分割について

また、動画ではパーティションを分割する方法についても紹介してみました。パーティションとは、1つのドライブを複数に分割して使うことができる機能です。

例えば2TBのドライブを、1TB x 2のドライブのように扱う…といった具合です。パーティションを分割するメリットは、データ管理が楽になるということ。例えば「プロジェクトやレコーディングのデータ用」、「音源ライブラリ用」、「音ネタ用」なんて具合に分けておくと、必要なデータを探しやすくなりますし、コピーやバックアップもしやすくなります。

ただし、物理(ハード)的には1つですので、故障リスクを分散できるということはありません。なので、パーティションを分割して、1つのドライブをバックアップ用に使う…というのは、バックアップの意味をなさないので注意してくださいね!

今、オススメの外付けドライブ

最後に、よくご質問を頂くおすすめのドライブについて。簡単に紹介してみようと思います。

まず大容量系の音源ライブラリを快適に使いたいならば、断然SSDがオススメです! 最近はSSDも安価になってきたので1TB程度のものを1つ持っておくと便利です。なお、SSDのスペックを生かし切るためにも接続はUSB 3.1 Gen2、もしくはThunderboltが理想です。

接続方式についても、今後何かのタイミングでまとめてみようと思っています。

逆に、バックアップ用や使用頻度の低い音源。ワンショット系など、読み込み速度があまり必要ない用途では、大容量で安価なHDDがオススメです。

ただし、ポータブルHDは転送速度が遅いことも多いので、据え置き(?)タイプを選んだ方が確実だと思います。


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