【音楽制作のお悩み相談】第2回 EQでどこをいじっていいか分からない…そんなときの対処法〜使い方のコツ

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講師の鈴木(@dawlessonです。

前回から1ヶ月以上空いてしまいましたが「DAW LESSON的、音楽制作のお悩み相談」の2回目をお送りします。いくつかリクエストを頂いているのですが、中々消化できておらず申し訳ありません…。。

そんな今回のテーマはEQです。ミックス関係でお悩みの方が多い印象なのですが、中でもEQやコンプに関しては多くの方が悩まれていると思いますので、まずはEQから。

  • EQポイントはどのように見つけたら良いのか
  • どこをどうEQすれば良いのか

の2点を中心に考えてみようと思います。

目次

EQとはどんなエフェクトなのか、考える

通常のHowTo系コンテンツだと、最初からEQポイントの探し方…など具体的な話になると思いますので、”あえて”回り道をしてみようと思います。

まずEQとは何をするためのエフェクトなのか、、という大原則から振り返ってみましょう。そんなこと知ってるよ! という方も多いと思いますが、基本の考え方がズレてしまったり勘違いが含まれていると、うまく扱えませんので…。

EQには色々な考え方がありますが、仕組みを把握するという意味では、音質補正云々よりも

周波数ごとのボリューム調整を行うエフェクト

と考えると分かりやすいと思います。こう表現する理由は簡単で、元々含まれていない帯域は、いくらEQでブーストしても強調することができません。当たり前ではありますが、EQを使う上でこの考え方を持つことが凄く大切だと思っています。

例えば、このように300Hz〜2kHz付近までの成分が少ない音に、いくら500Hzをブーストしても、欲しい成分は得にくい…ということです。。

一部、要素を足してくれるアナログEQもありますが、原則として。

EQは決して万能なツールではない

何が言いたいかというと、EQは決して万能ではないということ。このページを見て頂いている方の多くはエンジニアというよりも「曲を作る」という方が多いと思いますのであえて言うと、無理にEQするのであれば、音色自体を変えることを考えた方が手っ取り早いですし、仕上がりも断然綺麗です。

EQ…もっといえばミックスが上手くいかない場合、EQポイントやミキシングのノウハウ以前に、アレンジが問題を抱えている可能性も多かったりします。

逆に言えば、アレンジ段階から周波数のすみ分けや曲の一体感を意識した音色選びやフレージングを心がけると、ミックスの難易度は一気に下がります。

EQポイントは、その音が多く持っている要素から

ネット界隈だとあまり触れられていない視点だと思いましたので書いてみましたが、なんか説教臭くなってしまって申し訳ないです(汗)

これらを踏まえた上でEQをどう使っていくかというと、まずはEQポイントを探すところでしょうか。EQポイントを探す方法としては、GAINを上げてQ幅を狭めた状態で周波数を変化させ、周波数範囲を強調して聞きながらポイントを探っていく、というのが定番の手法ですし、私もこれが正解だと思います。

ですが、この方法すら慣れていないと分かりにくいですよね。そんなときは周波数アナライザーを組み合わせて使ってみて下さい。アナライザーは、その音がもっている周波数成分の量を視覚化してくれるプラグインですので、メーターで大きな要素が出ている部分を中心にEQを使ってみて下さい。

先に紹介した通り、EQは周波数成分を増減するエフェクト(ここで活きてくる!)なので、要素を多く持っている周波数に対して最も効果的に掛かります。

そのようにして見つけた周波数ポイントは、結果的にQを狭めて見つけたポイントと近くなっている…ことが多いと思います。

もちろんそれ以外のポイントを処理することもありますが、まずは効果が大きい要素を変化させて様子を見るのが分かりやすいと思います。

EQ、アナライザー共に、使うプラグインは何でもOKですが、何か新しいプラグインを検討しているのであれば、FabFilterのPro-Q3をオススメします。1画面でアナライザーが見えて、かつ選択周波数だけを1クリックでソロ(抜き出して)聴けたりと、めちゃくちゃ便利なEQです。

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続きと詳細は動画で

実際のサウンドに関する部分に関しては、どうしても文字で書くには限界がありますので、動画でチェックして頂ければと思います。ここまで触れたことに加えて、ミックスの考え方やキック、スネア、ベースに対してEQを掛けてみる…という様子をご覧頂けます。

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