Logic Pro 活用 Tips 第70回 プロジェクトのテンプレート作成/活用のヒント
講師の鈴木(@dawlesson)です。
“曲作りをする上で必須ではないけれど、知っていると作業が楽になる” そんなLogic Proの小ネタを紹介します。
今回はテンプレート機能について。事前に必要なトラックや音色、設定を行なった状態でプロジェクトを起動できるので、作業開始までの時間が大幅に低減します!
テンプレートが便利なシーン、不便なシーン
Logicに限らず、新たにプロジェクトを作成するとトラック等がすべて”空”の状態で起動し、必要なトラックや音源をアサインしていく…というのがDAWソフトでの曲作りの最初の作業。
これって面倒ですよね? そんなときに便利なのがプロジェクトのテンプレート機能です。あらかじめ必要なトラックやインストゥルメント、さらにプロジェクト・ファイルの設定などを事前に設定しておき、Logicを起動したらそのテンプレートを選ぶだけで、自分だけの”曲作りのスタート状態”を瞬時に呼び出せるというもの。
詳しい使い方や、活用のちょっとしたヒントは動画をご覧いただくとして…。このプロジェクトのテンプレート自体は昔からあるのですが、最近では何でもかんでもプロジェクト・テンプレートとしておくと、逆に不便なシーンというものもあると思っています。
それが、大容量音源系。一つ二つならまだ良いのですが、膨大なサンプルを呼び出す状態でテンプレートを組んでしまうと、プロジェクトを開いて音を出し始めるまでに時間がかかってしまいますし、オーケストラのように編成が決まった曲でない限りは、必ずしもすべてのパートを使わないというケースも多いと思います。
そこで、ざっくりとした設定はプロジェクトのテンプレートを使い、個々の音色管理は以前にもこのコーナーで紹介した「チャンネルストリップ・プリセット」で音色単位で管理する…というのがオススメです。もちろん使用用途や好み、考え方によっても全然変わってきてしまうと思いますので、自分なりの活用法を見出してみてください!
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