曲作りで本当に必要な音楽理論講座 〜その1.音程の表現について①

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講師の鈴木です。

今回から、音楽理論に関するコーナーを始めてみようと思います。

といっても、数多あるマジメでお堅い理論ではなく、曲作りを行う上で知っておくと便利なものだけをピックアップし、なおかつもの凄くかみ砕いて紹介していきます。

正確さよりも分かりやすさ重視でお送りしますので、ところどころ正確ではない(とはいえ、間違いでもない)表現が混じってくると思いますが、その辺はご容赦ください。。

目次

音程が分からないと、その先すべてにつまずいちゃうので

まずは「音程」について見ていきましょう。多くの理論書で最初に触れられるのが音程だと思います。「ポピュラーなんだから、最初からコードとか教えてよ!!」という気持ちも分かるのですが、実は音程を知らないとコードがちゃんと理解できないのです。音程は「音を表現する」上での最小単位で、イメージ的には英語を学ぶ最初にアルファベットを覚えるようなもの。

音程が分かってしまえばコードも理解できたも同然だったり。 決してオーバーな表現ではありませんよー。

度数の概念

音程というのは、言うなれば「その音がどの位の高さにあるのか」を表す言葉です。これを他の誰かにも分かるように伝えるためには、この音よりも高い。とかこの音よりこれだけ低い。なんて表現する必要があります。要は単位みたいなものですね。

つまり音程を表すためには、必ず「基準となる音」が必要になるのです。そして「基準の音に対してどの位離れているのか」を音程と呼ぶ訳です。

では「ド」と「ミ」の音はどれ位離れていますか? と聞かれたら何と答えますか?

鍵盤4つ分とか、白鍵2つ分とか、周波数で約1.26倍…とか色々な表現ができると思います。

どれも間違いではありませんし、言葉として考えれば理解もできます。しかし、人によって表現が違うとコミュニケーションを取る上で不便ですよね!? そこで音楽を理論として考えるときには「度数(どすう)」という単位で音程を表すのが一般的になっています。

「ド」を基準としたときの各音程の度数表現は、以下の通りです。

 

考え方はすごく簡単。単に「ドレミ」と白鍵の数を数えてください!

先ほどの例「ド」と「ミ」の音程は「3度離れている」というのが、音楽理論的な正解になる訳です。

ポイントは「ド」と「ド」をゼロではなく「1」と数えるところでしょうか。これは建物の1Fをゼロ階と呼ばないのと同じようなものだと思って下さい。音程にゼロはありませんからね。「基準とする音を1とカウント」するのを忘れないで下さい。

あと、1オクターブ上の音は「8度」とカウントします。余談ですが、オクターブの語源はラテン語で8番目を表す「octavus」だったりします。

 

これじゃあ不十分!

度数の概念はお分かり頂けたと思います。ここまでは余裕! って感じだと思いますが、音程を表現するのに度数だけでは不十分ですよね!? だって音程には♯や♭といった黒鍵の要素もあるのですから。度数には白鍵、黒鍵という概念がないので、正確さには欠けた表現だったりします。

例えば、以下のような場合はどうなるでしょうか。

 

どれも「ド」と「ミ」の間隔ですから、単純に度数で考えると「すべて3度」になってしまいますよね。しかし、実際の音の高さはまったく別モノですから、これを同じと扱ってしまうのはかなり乱暴です。

そこで、より正確に音程を表現するために使われるのが「」とか「」、「」、「」なんて言葉なんです。ここが音楽理論を学ぶ上で最初のハードルなので、ゆっくり考えて行こうと思います。

 

半音と全音

本題に入る前に、「半音」と「全音」についても触れておきましょう。

ここでもう1つ質問です。ドの次の音は何でしょうか?

正解は「レ」………ではなく「ド#」もしくは「レ♭」です。鍵盤で確認してみると分かりやすいですね。

 

このように「鍵盤1つ分の音程に相当するのが半音」です。つまり1オクターブを12分割した音の最小単位。

ギターのフレットも、こんな感じですべて半音単位で並んでいます。

 

続いて全音。これは簡単で「半音2つ分」を全音と呼びます。

例えばドの全音上の音は、2半音上なのでレ。レの全音上の音はミ…といった具合です。

ここだけ見ると、度数と同じように白鍵の音と考えられるの? と思ってしまいがちですが、残念ながらそういう訳ではありません。そして、これが半音と全音を分かりにくくしている最大の理由(笑)。

ここで、ミとファの鍵盤の位置関係を見てみましょう。

 

ミの右隣には黒鍵がありませんので、ミとファは鍵盤1つ分…つまり半音の間隔しか上がっていない訳です。なのでミの全音上の音はファではなく「ファ♯」ということになります。

今回のまとめ

ドレミファソラシド〜 の音階内の関係をまとめるとこんな感じになります。

 

この譜例を見たことのある人が多いと思いますが、現段階でコレを覚える必要はありませんのでご安心を!(作ってしまったので掲載しただけです 笑)

ここで覚えて欲しいのは、

半音 = 鍵盤/フレット1つ分の関係

全音 = 鍵盤/フレット2つ分の関係

この2つだけ! 次回は、長とか短とかこの辺りの意味について紹介します。

次回の記事→ https://dawlesson.net/technique/20170217-3/

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