日本だけ特殊? 曲のセクションの呼び方について

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講師の鈴木です。
今後は音楽理論的な要素も取り入れようと思っている今日この頃。普通に紹介しても面白くないので、「POPS作りの上で知っておくべき最低限の音楽理論」みたいな、正確さよりもわかりやすさや、とっつきやすさを優先した内容にしたいなぁ、と思っております。
コードなどは音を聞きながらでないと、あまり意味がないので、動画コンテンツですかね…。。近々にやりたいと思っています。

で、今回は曲のセクション名について。理論とまではいきませんが、DAWで曲を作る上では、知っておいてきっと損はないのかなーと。

目次

Aメロ、Bメロ、サビ…は日本固有の呼び方

曲のセクションを説明するときに、イントロ、Aメロ、Bメロ、サビ…なんて具合に曲の進行を表しますよね。
一般的なコンテンポラリー・ミュージックでは

Web

なんて構成が定番。迷ったらコレにしとけ…的なテッパンの進行ですよね。そしてイントロから1サビまでの、いわゆる1コーラスを「ワンハーフ」なんて呼んだり。でも、この「コーラス」って表現はどこから出てきたの? なんてお話です。

結論から言ってしまえば、Aメロやサビという言葉自体、日本でしか使われない言葉。ローマ字でA Melo〜 なんて具合に書いても、日本人以外には残念ながら全然伝わりません(雰囲気は伝わるかもしれませんが)。。
海外のスコアや、海外生まれのDAWの解説を見ていると、ヴァースやブリッジといった日本では聞き慣れない言葉が使われています。コレって何を指しているの? というのが今回のテーマです。

Verse(ヴァース)とChorus(コーラス)

曲の要素をもの凄くザックリ分類すると、曲の主題(テーマ)とそれ以外に分けることができます。難しい言葉を使いましたが、主題とは曲の1番聞かせたい部分…つまりサビのことを指します。Chorus(コーラス)=サビなので、1コーラスというのはイントロから最初のサビまで、という意味だったんですね。

そして、主題に至るまでをVerse(ヴァース)と呼びます。海外の楽曲の場合、Bメロを飛ばしてAメロから直接サビに展開したりする楽曲もありますが、これが典型的なヴァース→コーラスの流れになります。

Bridge(ブリッジ)

しかし、Aメロ→サビというのは日本のPOPSではあまり見られない進行。多くの場合、サビに向かって曲の雰囲気を盛り上げたり、楽曲に緩急を与える目的でBメロが使われるはずです。

このBメロに相当するのがBridge(ブリッジ)。ヴァースとコーラスの橋渡しをする、という意味なんだと思います(多分)。

ソロとCメロは?

例え転調していたとしても、大サビもコーラスですから、残るはソロ・セクションとCメロ、そしてエンディング。エンディングは日本ではアウトロと表現する場合もありますが、これはそのままEnding(エンディング)です。

そしてソロ部分はSolo、もしくはInterlude(インタールード)。元々は間奏曲という意味ですが、2サビと3サビを繋ぐ幕間、なんて意味合いだと思います。そしてCメロはBridgeですかね…。。
■まとめ
ここまでをまとめると、

・イントロ   → Intro

・Aメロ  → Verse

・Bメロ  → Bridge

・サビ     → Chorus

・ソロ     → Solo / Interlude

・アウトロ   → Ending

といった感じ。実際のところ呼び方や認識は人によって若干違ったりしますが、概ねこんな感じです。
知っていたから何かが変わる訳ではありませんが、マーカー名付けの参考にでもして頂ければと…。。

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