【音楽制作のお悩み相談】第10回 動画の撮影環境やライブ配信環境を紹介します。
講師の鈴木(@dawlesson)です。
皆様よりお寄せ頂いた音楽制作に関するお悩みについて、解決策を提案していく本コーナー。今回はYoutubeにアップしている「動画の撮影・編集環境やライブ配信で使っているシステムについて」というテーマをお送りします。
コーナーの本来の趣旨とは少しズレていますので番外編という感じにはなりますが…。確かにDAWを走らせながら動画を作る…というのはちょっと複雑になりがちだと思いましたので、Macベースではありますが、いつも使っているソフトや機材、ちょっとしたポイントについてまとめてみます。
画面の動画キャプチャ ScreenFlow
まずMacの画面を動画としてキャプチャするために使っているのが、Telestream社の「ScreenFlow」というソフトです。App Storeで入手できます。
ScreenFlowは動画キャプチャから編集まで一環して行えるソフトで、eラーニング等、映像教材の作成でも割と有名なソフトです。私の場合は、画面収録だけに使い、編集はmp4に書き出して別のソフトで行っています。
音声の収録方法
ナレーション(?)の音声は、下図のようなセッティングで画面とは別のMacで録っています。
同じMac(DAW)上で録るというのは色々と制限(再生/停止が行えない…等)があるので現実的ではありませんし、かといってMacの内蔵マイクだと音が悪すぎる。リニアPCMレコーダー等だと波形が見えなくて不安(笑)等の理由から、ちょっと面倒臭いですが、動画収録用のMacのインターフェイスからADATを使い、ボイスとDAWの出力をマルチで送っています。
ざっくりEQとコンプでレベル調整をした後、パラのオーディオで書き出して編集ソフトで動画と同期させています。
この辺りはちょっと複雑なので、詳しくは動画をご覧頂ければと思います。使っている機材は以下の通りです。
- 送り側のインターフェイス:RME / HDSPe RAYDAT
- 受け側のインターフェイス:RME / babyface
- いつも使用しているマイク:Neumann / TLM102
- いつも使用しているHA:Vintech Audio / Model 273
動画編集ソフト Premire Pro
上記のように作った素材を、AdobeのPremiere Proで同期させ、編集していきます。
DAW LESSONの動画をご覧頂いていれば分かると思いますが、大した編集はしておらず、最低限のカット編集のみ…ではあるのですが、、、。キャプションを入れたり、もっと凝った編集をすることもできるのですが、現状では、どうしても作業時間の関係で簡易的になってしまっています…。これが今後の課題でしょうか。
もし「キャプションがもっと多い方が分かりやすい!」等のご意見がありましたら、動画のコメント欄でもTwitterでも何でも大丈夫ですので、ご意見をお聞かせくださいませ。
どうしてScreenFlowでも編集できるのに、わざわざPremiereを使っているかというと「慣れているから」と「Illustratorのデータがそのままま読めるから」という点が大きいでしょうか。ScreenFlowだと映像教材的なギミックが簡単に行えるというメリットはあるのですが、どうしても編集の早さで見るとPremiereかなぁ、と。
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ライブ配信の場合は、画面をリアルタイムに配信ソフトに送り出す…という必要性がありますので、ちょっとだけシステムが変わります。
配信ソフトはOBSを使っています。OBSも色々な設定ができる高性能なソフトですが、特殊な機能はほぼ使っていません(笑)。
制作用のMacに色々なソフトを入れたくないのと、負荷を分散させる目的で画面は画面共有を使い、別のMacに表示した画面を配信…。という面倒な手段をとっています。こうすることで、配信中に別のMacに切り替えることだって可能だったりします(笑)。
問題は音声です。OBSは(少なくとも私の環境では)RMEのインターフェイスだとうまく動作してくれないので、メイン環境のAD/DAから2Mixを別のインターフェイスにS/PDIFで送っています。
まとめ
ということで、簡単に紹介してきましたが、音声が絡むと非常に面倒ですよね、、 私自身、もう少しスマートにできないものかと考えてはいますが、中々イイ感じにならないんですよね。
映像やライブ配信に関しては、そこまで専門的なノウハウがある訳ではないのですが、この程度の範囲であればレッスンでのご相談も受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせくださいませ!
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