ポップガードやショックマウントでボーカルの録り音は変わるのか、録り比べてみた
講師の鈴木(@dawlesson)です。
前回まで、ボーカルでのマイクの聴き比べの模様をお送りしてきましたが、今回は「アクセサリー」に焦点を当ててみたいと思います。
ボーカル・レコーディングに欠かせないアイテム…というと色々ありますが、中でも「ポップガード」と「ショックマウント」によってどの程度サウンド変化が生じるのか、というじゃっかんマニアックな内容になっています。
なお、動画内で使用したマイクはNeumannのU87Aiです。
ポップガードの働きと種類
ポップガードは、ボーカリストの息が直接マイクに当たるのを防ぐためのアイテムです。ボーカル・レコーディングの風景などで、ボーカリストとマイクの間に必ず置かれているアレ。
ポップガードを使うことで、息がマイクに当たって生じる「ボフッ」というノイズ(吹かれ)を防ぐことができます。
そんなポップガードには、素材によっていくつかの種類があります。中でも一般的なのが「布製」と「金属製」です。金額的には布よりも金属製の方が少し高価なのですが、サウンドに違いはあるの? というのが今回の実験です。
比較したモデル
1.布製ポップガード
ブランド不明の布製ポップガードです。恐らく2,000円以下で購入できるモデルだと思います。
2.MXL PF-002
MXLの金属製ポップガードです。お値段は2,000円〜と金属製ポップガードとしてはかなりお手頃です。
3.STEDMAN PROSCREEN 101
私が普段使っているのがこのモデル。6,000円〜と少し高価ですが、今回録り比べてみてサウンドの差は歴然。ポップノイズを強力にカットしつつ、音の変化を最小限に抑えることができます。
ショックマウントによるサウンド変化
マイクを支えるショックマウント。コンデンサー・マイクの場合は感度が高いため、ちょっとした振動もノイズとして収録されてしまいますので、いかに振動をマイクに伝えないか…というのが重要です。
通常はマイクを購入すると、専用のショックマウントが付属することが多いですし、通常はそれを使えば問題ないと思いますが、世の中には“音質改善”を謳うショックマウントも存在しています。
その一つがEnhancedAudioの「M600」。3箇所6ポジションでマイクを挟み込んで固定することで、マイクの共鳴や振動ノイズを減少することができる… これだけ読むと胡散臭いですが、確かに音がクッキリとし雑味のないクリアな音が録れます。
上記リンクは「XL」です。お使いのマイクに合わせたサイズを選んでください。
YouTubeに動画を毎週更新しています。ぜひチャンネル登録をお願いいたします!