【音楽制作のお悩み相談】第9回 プロジェクトをマルチで書き出す際に、何を気を付けたらいいの?

講師の鈴木(@dawlessonです。

皆様よりお寄せ頂いた音楽制作に関するお悩みについて、解決策を提案していく本コーナー。今回は「プロジェクトをマルチで書き出す際に、どうしたらよいの?」というご質問をテーマでお送りします。ミックスを他のエンジニアさんにお願いする場合に必須の作業ですが、皆さんはどうしていますか?

今回も堀田先生と2人で雑談形式でお送りしていきます。なお、曲作り・音作りには決まりや正解があるわけではありませんので、あくまで”私は普段こうしてるよとか、”こんな風にしたらいいんじゃないか?” という一例として見てください!

 

明確な決まりやルールは無いと思いますが…

このシリーズに限らず、私達の場合は動画の撮影前に「こんなこと話そう」という打ち合わせやすり合わせは行わず、いきなり録り始めているのですが、今回のネタでは「2人ともある程度同じようなことをしていた」という感じでした。

ファイル名の名付けや細かいルールなどは、その人それぞれ、チームによっても異なることも多く、必ず“これが正解“というものがないと思います。それを踏まえた上で…ということになるのですが、結果的に「分かりやすさ」を考えていくと、ある程度似たような感じになるのかな…というのが、今回動画を撮ってみての感想です。

ざっくりとまとめると、以下のようなポイントでしょうか。※詳しくは動画をご覧下さいませ。

ファイル名の付け方

まずはファイル名の付け方について。何も設定しない場合は、DAWソフト上のトラック名がそのままファイル名に反映されると思いますが、場合によっては書き出し後にリネームする方が親切だと思います。

基本的にはそのトラックが何のパートなのかが分かればOKだと思います。ですが、多くのDAWソフトはインポート時にアルファベット順にトラックが並ぶことになりますので、それを考慮したファイル名にしておくと親切です。

具体的には…

ファイルの頭に連番を付ける

ファイル名の先頭に通し番号を付けておくと、DAW上にインポートした際の表示順を指定することができます。たかが並び順…と思いきや、プロジェクトを見た瞬間に曲の構成が把握しやすくなります。もちろん、作業する人によってトラックの並び順にも「やりやすい」「やりにくい」があると思いますが、それは作業する側が並び替えれば良いだけかと、、、

ドラムなどはファイル名に共通ワードを付ける

ドラムのように複数トラックで1つの楽器を構成するパートの場合、「Kick」や「Snare」ではなく「Drum_Kick」や「Drum_Snare」といった風に頭に共通ワードを付けておくと、同じ場所にまとまるので管理が楽になります。もちろん、ファイルに通し番号が付いている場合は不要ではありますが…。

そのパートの意味がわかる名付けを心がける

ファイル名自体に、それを見ただけで「何となく意味がわかる」名前をつけておくのが親切です。

例えば音源名やプリセット名のトラックを見ても、そのプロジェクトを始めて見る人は何のためのトラックなのか、想像が付きにくいです。Synth1〜Synth5でもよいので(これでも“シンセ“のパートだと分かる)、何かしら名前を設定しておくのが良いと思います。

書き出すファイルについて

また、ファイルを書き出す際にプロジェクトのエフェクトをON/OFFするか、ボリュームやパンはどうするか…というのも大きなテーマだと思います。

私の場合は、エフェクトについては特定のプラグイン特有の特殊な効果を狙ったものの場合、ドライとウエットを両方。それ以外はバイパスが基本です。アンプ・シミュレーターについては難しいですね…。ソフトのシミュレーターの場合は両方。ハードでドライも録っている場合は、保険として入れておいてもよいと思います。

ボリュームについてはあえて「0」に戻すことはせず、アレンジ時に作っていたバランスで書き出します。また、この際にノーマライズ等の編集は当然不要です。

パンについては、改めて設定したいことも多いのでセンターに戻しています。

フォルダにまとめる

各ファイルはフォルダにまとめていきますが、フォルダにプロジェクト(曲)名やテンポといった情報を付加します。

場合によっては、パートごとに子フォルダ化してまとめる…というやり方もあると思いますが、ファイル名さえちゃんとつけていればこれは不要かな…と個人的には思います。

また、オーディオ・ファイルに加えてテンポ情報が記録されたMIDIデータ(曲中でテンポチェンジがある場合は必須)や、特記事項やエンジニアへの要望などを記載したテキスト・ファイルを一緒に入れておく、というのもよくやります。

受け取る人のことを考えて

色々と紹介してきましたが、要するに「データを受け取った人がわかりやすい」状態ならば何でもOKではあります。

自分で作ったプロジェクトだと、中身が分かって当然。ですが、そのデータを受け取る人は(多くの場合)その曲を聞いたこともない訳で、1パートずつ内容をチェックしていくというのは時間の無駄ですし、やりたい事に齟齬が生まれる原因にもなります。

自分が受け取る側に立ったときに「これは見やすいな」と思えるデータか、を意識してみてはいかがでしょうか? 私も常に研究です!

 


YouTubeに動画を毎週更新しています。ぜひチャンネル登録をお願いいたします!

無料の体験レッスンをお試しください!

まずは30分の無料体験レッスンをお試しください!

レッスンの雰囲気を体験してみたい。自分の曲にアドバイスが欲しい。blogで紹介したアノ製品をもっと詳しく教えて欲しい…など、どんな内容でもOK。お気軽にお試しください。