【比較レビュー】Neumann / TLM 102とTLM 103をボーカルとアコギで録り比べ TLM 102 vs TLM 103

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講師の鈴木(@dawlessonです。

最近色々なマイクを試すことがあったのですが、理想の1本を選ぶのは本当に難しいと改めて痛感しています…。

単純にマイクごとに音が全然違いますし、録りたい楽器やその音色との相性やもっと言えばマイク・プリアンプやマイク・ケーブルまで、無数の組み合わせは沼感がハンパないです。そのそも「正解」があるものではないのですが、できるならば少しでも理想のサウンドに近づきたいもの。

そんなとき、特にボーカル用途での1つの最適解だと思っているのが「Neumann」だったりします。
なんと言っても聞き慣れたサウンドですし、比較的ボーカリストの声質との相性も出にくい印象で手堅い!

前置きが長くなりましたが、今回はそんなNeumannのラージダイアフラム・マイクの中から人気の2本「TLM 102」と「TLM 103」のサウンドを比較してみました。

目次

TLM 102の基本スペック

Neumannのラインナップの中で、もっともコンパクトで価格も安いのが「TLM 102」です。
TLMというのは、”トランスレス”のシリーズで、サウンド変化の少ないナチュラルなサウンドを得ることができるのが特徴です。

■主な仕様
●指向性:カーディオイド
●周波数特性:20 Hz – 20 kHz
●感度1 kHz を1 kΩ負荷で:11 mV/Pa
●S/N 比, A-weighted1) (rel. 94 dB SPL):82 dB
●最大 SPL for THD 0.5%2) :144 dB

スペック面では、最大SPLが144 dBというのが大きな特徴です。

セッティングを追求したいマイク

サウンドについては、色々なところで言われている通りNeumannサウンドをしっかり味わうことができます。
U 87 Aiなどと比べるとキャラクターはじゃっかん薄味だと思いますが、その分スッキリとして扱いやすいですし、高域にピークを持った特性通り自然なヌケ感を感じることができます。

個人的に一番気に入っているのが手軽さ。動画収録時のナレーション用マイクとして愛用しているのですが、とにかくコンパクトなのでマイクの前に立っても圧迫感が少ないですし、セッティングも楽。特に自宅録音の場合はどうしても限られたスペース内で設置しなくてはならないというケースが大半だと思いますので、マイクが小さくセッティングが楽というのは、もの凄いアドバンテージになると思います。

このマイクは、比較的オンマイク気味で近接効果を利用した音作りを行うのがポイントだと思っています。しっかり近づけば、ローミッドが濃厚なNeumannサウンド。少し離れることでスッキリ感も演出可能で、この辺を細かく探っていくと価格以上のサウンドが録れると思います。
そういう意味では玄人好みというか、少しマイキングに工夫することでポテンシャルを発揮してくれるマイクではないかと思います。

なお、マイク内部にポップスクリーンが内蔵されており、本体だけでもある程度ポップ・ノイズを緩和することができるのですが、過信は厳禁です(笑)。本テイクを録る場合には、しっかりポップガードを使う方が良いと思います。

TLM 103の基本スペック

続いて、TLM 102を一回り大きくしたようなモデルが「TLM 103」です。
写真だと中々分かりにくいですが、重量は2倍近く違い、手に持ったときのずっしり感もあってかなりの高級感を味わえます。Neumannの高級モデル同様の木箱に入っているのも見逃せないポイント!

■主な仕様
●指向性:カーディオイド
●周波数特性:20 Hz – 20 kHz
●感度1 kHz を1 kΩ負荷で:23 mV/Pa
●S/N 比, A-weighted1) (rel. 94 dB SPL):87 dB
●最大 SPL for THD 0.5%2) :138 dB

大きな音像と余裕のあるサウンド

TLM 102に比べて、感度が一気に上がったのがポイント。
マイクの感度が上がることで、マイクプリアンプのゲインを下げることができるので色々な意味で扱いやすくなります。同じセッティングで102と103を録音すると、波形の大きさは大体2倍程度違ってきます。

サウンド面では、一気に音像が大きくなり出音にも余裕を感じる…見た目通りの違いがあります。
両者の最も大きな違いに感じたのはローミッドの厚みで、Neumannらしい”ジュワっと感”も印象的です。
キャプチャできる情報量も増えるので、後から”どうとでもできる”という安心感もありますが、場合によっては最初からEQ処理した後のようなスッキリと音ヌケの良いTLM 102の方が好き、という方もいると思いますし、非常に悩ましい部分かもしれません。

この辺りの差や使い分けについては、動画のインプレッションでも色々とお話してみましたので、ぜひ動画も併せてご覧くださいませ!

マイクに投資するのはコスパ良し!

最近では手頃な価格でもびっくりする位のクォリティーを持ったマイクも出てきていますが、録れる音の情報量と存在感はどうしても価格に比例する傾向にあると思っています(マイクの場合は使い方でその差を埋めていけるのも面白い部分ですが)。

Neumannのマイクは決して安くありませんし、一番手頃なTLM 102であっても10万円近くと簡単に手が出せる金額ではないと思いますが、やはりそれだけの価値はあると思います。
良いマイクは、録り音の時点でサウンドがキマっているのでミックスが楽ですし、そういう意味では、プラグインやオーディオ・インターフェース以上に作品の仕上がりに大きな変化を与えれるので、”総合的に見たコスパ” はめちゃくちゃ高いのではないでしょうか。

ぜひ一度お試しください!

 


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