【耳コピ製作ドキュメント】その1 「君の知らない物語/supercell」のドラム・パートを打ち込む!
講師の鈴木(@dawlesson)です。
今回から、ご好評を頂いていた楽曲制作ドキュメントの第2弾…をスタートしていきます。前回はシンガー・ソング・ライターさんの楽曲をアレンジ〜仕上げていく様子をお送りしてきましたが、同じことをやっても面白くないよね…。
ということで、少し趣向を変えて「耳コピ」していく模様をお送りしていこうと思います。(不)定期的に耳コピ動画を公開していますが、「コツを知りたい!」という声を頂くことが多く…。
中々「これをすれば、すぐに上達できる!」的な即効性のある裏技は紹介できませんが(隠している訳ではなく無い)、私はこんな感じでやっているよ! というのが少しでも何かの参考になれば…と思っています。コツになりそうな部分は、動画内で随時触れていくつもりです。
題材曲は「君の知らない物語 / supercell」です。
作っていく楽曲は、以前にリクエストを頂いていた「君の知らない物語 / supercell」という楽曲です。
ピアノが印象的(かつウェイトの大きな)なバンド系楽曲…という感じでしょうか。動画内で原曲を鳴らすことはしていませんので、一度原曲を聴いて頂いた上で見て頂く方が良いと思います。。
[amazonjs asin=”B00FVH7OY2″ locale=”JP” title=”君の知らない物語”]下準備〜DAWに取り込む
動画を撮り忘れてしまったのですが、まずはDAWソフト上に原曲を取り込み、テンポ検出とタイミング合わせ、マーカーを設定しておきます。
テンポの探し方については、Logicの場合は「BPM Counter」というプラグインを原曲トラックにインサートして検出させます。
ただあくまで機械的にやっているだけなので、誤差はありますし、また曲のテンポが揺れている場合やテンポチェンジには対応できないので、その場合は手動で微調整していきます。
このあたりは波形を見ながらテンポを変化させ、トランジェントの位置で「大体この辺かな…」とアタリをつけていく感時でしょうか。。
まずは、雰囲気が違わない程度の音色で…
打ち込みを行う際には、ある程度原曲に近いサウンド・イメージの音色で打ち込むようにしています。
もちろん原曲そのまんまの音色を作るのが理想ではありますが、音色を似せるのはかなり時間が掛かりますし、そもそもTD済みの音色をこの段階で作るのは難しい部分もありますので、あくまで方向性だけ見ていきます。
もちろん「打ち込み」の場合は、後で音源や音色を差し替えることはできますので、まったく違う音色で始めても良いと言えば良いですが…。どうしても音色によってベロシティによる音色変化やニュアンスに違いが出るため、音源差し替えと同時に再調整…という手間が掛かるので、個人的には避けたいです。
慣れない内は、この段階で結構な時間と手間が掛かってしまうと思います。。ですが、どこにどんな音が入っているのかを知っておくのは、コピーだけでなくオリジナル曲を作る際にもめちゃくちゃ重要になってくるので、日頃から「この音源のこの辺にこんな音があったな〜」なんて頭の片隅に置いておくと、色々と捗ると思います。
また、コピーをしていくとフレーズだけでなく、音色使いの引き出しも増えるので、そういった意味でもオススメです。
まずは曲の骨組みから作っていきます。
動画内でも触れていますが、普段の制作(いわゆるオリジナル)とコピーは、ワークフローがまったく異なります。コピーの場合は、フレーズとサイズがあらかじめ決まっていますので、個人的には1パートずつ作っていった方が効率的だと思っています。
今回の曲はギターとベースは生で録りたいので、その際にガイドになるパート…曲の骨組みから作っていきます。もちろんテンポが合っていれば、原曲を聴いてギターを録り、そこに打ち込みのオケを重ねる…ということもできなくはありませんが、どうしても原曲と自分で作ったオケは、細かいノリ等違いがありますので、自作オケを聞きながら取った方が収まりが良くなります。
本編動画です。
ということで、本編動画はこちらです。初回は、表題通りドラム・パートを打ち込んでいます。
相変わらず本企画はノープラン、見切り発車で始まっていますので、今後の内容や予定も未定だったりします…。逆に言えば、ある程度早い段階で「この部分が詳しく見たい」等のリクエストを頂ければ(可能な範囲で)動画に反映させることもできる…と思いますので、何かあれば、下記フォームやYoutubeのコメント欄までお願いします。
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