Safari Pedals / Fox Echo Chorusをレビュー(動画あり)
講師の鈴木です。
今回はSafari Pedalsの新作テープエコー・プラグイン「Fox Echo Chorus」を紹介します。
最近のプラグインはメーカー(ブランド)の規模や歴史に関わらず、完成度が高いものが多いですよね。Safari Pedalsもそんな新鋭プラグイン・メーカーの一つ。まだ知名度は高くありませんが、大手ブランドにも負けないサウンド・クオリティーと、それ以上に開発者のこだわりが詰まったクリエィティブ系エフェクトがリリースされています。
RE-501をプラグイン化
Fox Echo Chorusは、Rolandのビンテージ・エコーマシン「RE-501」をベースに開発されたプラグインです。
Rolandのエコーというと1974年にリリースされた「RE-201」が特に有名だと思いますが、RE-501は1980年にリリースされた当時のフラッグシップ・モデル。細かい部分は大分違っていますが、コーラスが追加されているのが特徴で、ディレイ、リバーブ、コーラスを組み合わせた音作りが行えます。
ビンテージ感あふれる楽器的サウンド
Fox Echo Chorusですが、基本的にはオリジナルであるRE-501を踏襲しており、操作も非常に簡単です。
「Chorus」「Echo」「S ON S」の3モードは個別にON/OFFが可能で、ECHOは6つのモードから切り替え可能です。さらに「REVERB」と2バンドのEQを組み合わせることができます。
実機になかった、プラグインならではの機能として、
- INPUTとOUTPUTが連動して常に一定の音量を保てる「AUTO GAIN」
- INPUTのドライブ(サチュレーション)
- 実機から収録された「NOISE」
などが追加されています。インプットのサチュレーションは、これまでのSafari Pedals製品でもお馴染みになっており、自然なアナログ感が得られます。
なんとも言えないスペース・エコー独特のサウンドはしっかり再現されており、決して周波数レンジは広くありませんが独特の浮遊感はギターやボーカルをはじめ、シンセなどと組み合わせると非常に気持ち良いです!
終わりに
これまでのSafari Pedalsの製品は、どちらかというと好みがはっきりと出るようなクリエィティブ系が中心で、ハマると手放せなくなるけど、汎用性は決して高くない…という製品が多かったのですが、今回のFox Echo Chorusは一転して超万能タイプになっているので、ぜひチェックしてみてください!
ちなみに、価格は$32と今回も激安です!