今すぐ使える音楽制作のTips 第3回 Auto Samplerで、ハード音源をライブラリ化する

講師の鈴木(@dawlessonです。

今回は、ハードウェア音源のライブラリ化(サンプリング)について紹介してみようと思います。

ハードのライブラリ化については以前も書いたことがありますが、現状でもいくつかハード音源を持っていますが、普段の制作はほとんどソフトウェア主体。稀にハード音源を使う…。という状況です。

そのハード音源を使う場合にも、実機を鳴らすよりも、ライブラリ化した音色を鳴らしているというのが大半。というのも、DAWとのレイテンシー補正の問題や、パッとエフェクト処理ができなかったりと、ワークフロー的には圧倒的にソフトの方が楽なのです…。

最終的にハードを流し込みすることもありますが、TDまでは音源を使っています。

ということで、今回はAppleのMainStage 3を使って、EXS24 mk2用のライブラリを作る方法を紹介します。

 

ゼロから自分でサンプリングするのは、かなり大変…

です。素材を録音し、波形処理してマッピングして最適化して… と、ちゃんとやろうとすると一日作業。とても“気軽に“とは言えません。

KONTAKTでオリジナルの音源を作る

と、ここ最近使っているのは、AppleのMainStage 3を使う方法。特別新しいソフト/機能ではありませんが、改めて紹介してみようと思います。

MainStage 3 とAuto Sampler

Logicユーザーの方であっても、MainStageに詳しいよ! という方はあまり多くないのではないでしょうか? というより、私自身、今回紹介する部分の機能しか知りません(苦笑)。

MainStage自体は、ソフト音源やエフェクトを組み合わせたり、レイヤーさせたり、音色の組み合わせをステージ・セットとして保存したり… と、プラグインを音源としてライブに使うためのツール。

昔のLogicにはバンドルされていましたが、現在は別売りのアプリとなっており、制作メインの方にとってみれば、“正直関係ない”ツールです。 実は結構凄いことできるんですけどね…。

https://www.apple.com/jp/mainstage/

 

そんなMainStage 3にバンドルされる「Auto Sampler」というプラグインを使うことで、今回のテーマであるハード音源のライブラリ化が、ほぼ自動化できてしまいます。

ライブラリ化の流れ

前置きはこの位にして… 実際の作業の流れをざっくり紹介します。※より詳しく見たい方は、動画をご覧下さい。

①MainStage 上に、「外部MIDI」トラックを作成。オーディオ入力ポートと、MIDIポートを設定します。

②チャンネル・ストリップに「Auto Sampler」をインサートして、サンプリングの設定を行います。

③EXS24のエディット・ページから、AutoSamplerが作成したexsファイルをインポートします。

たったこれだけ。サンプリングには実時間が掛かりますから、設定(精度)によっては、結構な時間が掛かりますが、ほぼ自動化できるので、人間がすることはほぼありません。

自分でレコーディングして、波形を整えてマッピングする…ということを考えると、めちゃくちゃ楽です。

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