楽曲制作ドキュメントその10.ボーカル修正とコーラス・パートの作成

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講師の鈴木(@dawlessonです。

楽曲が出来上がるまでの一連の流れをお見せしていく本企画ですが、今回で10回目! ようやく終わりが見えてきました。。

前回でボーカルのテイク選定が終わりましたので、今回はボーカル修正と、コーラス・パートの作成の模様をお送りしていきます。

目次

ボーカル修正をどこまでやるか

現代においては、やはりボーカル修正は必須。やらないという選択肢はないと思いますので、問題になるのは「どこまでやるか」ということだと思います。

これはケースバイケースではありますが、個人的にはそこまでカッチリとした歌は苦手だったりするので、割とラフさを残した…言い換えれば“そのボーカリストらしさ”を活かせるように心がけています。

例えば、ピッチやタイミングを数値上の「ジャスト」にするのは簡単です。しかし、それはボーカリストから人間らしさを奪っていくということでもある訳で…。やり過ぎてしまうと、ニュアンスもノリもない、何とも味気ない歌になってしまうような気がするのです。

そもそも、タイミングとピッチが完璧なんて人間には不可能ですから、それを聞いて違和感を感じるのが自然だと思います。

ボーカル修正で心がけていること

それを踏まえた上で、どんな風にボーカル修正を行っているかというと、

1.画面はなるべく見ないで、耳で判断する

2.ピッチより先にタイミングとダイナミクスを補正する

この2点かなぁ、と。

1点目は分かりやすいと思いますが、目で見てしまうと、聴感上はどうあれ、些細なズレがどうしても気になって直したくなってしまいませんか?? 過度な修正を避けるためにも、視覚情報よりも聴覚情報を優先していきます。音楽ですしね。

ポイントは2つ目。人間は多少ピッチが甘くてもそこそこ聴けてしまいますが、タイミングはシビア。楽器の場合もそうですが、チューニングが多少ずれていても(もちろん限度はありますが…)そこまで違和感を感じなくても、縦(リズム)が甘いと、一気に残念な感じに…。

歌もこれと同じことが言えると思っています。つまり、ピッチを弄らなくても、タイミングがハマれば「よりよく聞かせられる」可能性があるということ。ピッチを修正する場合にも、タイミングを揃えた上で行うことで、変化量を最小限に抑えることができます。

この他にも色々あるのですが、文字だけでお伝えするのが非常に難しいので、動画やレッスンでご確認頂ければと思います。

ライブ配信をはじめました

ボーカル修正についても、「この場合はこうした〜」というだけで、「こうすれば良い」的な正解はないと思いますので、言葉では表現しにくいのが歯がゆいのですが…。

先日、実際にボーカル修正していく様子をライブ配信してみました。ちょっと時間も長く、途中で雑談をしちゃっていますが、もしよろしければご覧くださいませ。

※ライブ配信のアーカイブのため、8/26(日)までの期間限定公開です。

https://www.youtube.com/watch?v=dcXEEIV3cj8

今後も、定期的にライブ配信をやっていこうと思っています。いつもの動画よりも緩い感じが主体になると思いますが、より具体的な内容&コメントでのご質問等にお答えしつつでお送りしています。

なお、ライブ配信の告知はTwiiterで行っていきますので、ぜひフォローをお願いいたします!

コーラス・パートの作成について

今回はレコーディングのスケジュール(というより時間)の関係で、コーラスを録れなかったので、メイン・ボーカルをベースにMelodyneでコーラスを作ってみました。

使用する補正ツールにもよりますが、MelodyneやAuto-Tuneを始め、定番ツールなら±3度程度であれば、単体で聞いたときには音質劣化が激しく思えても、オケに入れたら何とかなる…というレベルで収まるかなぁ、と。

とはいえ、やはりコーラスもレコーディングするのがベストだとは思いますが…。

 

次回はトラックダウン! 終盤です!


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