VIENNA / VIENNA HISTORIC WINDS 1

ルネサンス&バロック時代の楽器コレクション、第一弾

製品の概要

「VIENNA HISTORIC WINDS 1」には、ルネサンス時代、そしてバロック時代に使用されていた5つのとてもレアな木管楽器が収録されています。

収録楽器

  • Transverse flute(トランスヴァース・フルート、別名フラウト・トラヴェルソまたはバロック・フルート)
  • Baroque oboe(バロック・オーボエ)
  • Oboe da caccia(オーボエ・ダ・カーチャ)
  • Ophicleide(オフィクレイド)
  • Serpent(セルパン)

トランスヴァース・フルート(別名:バロック・フルート、フラウト・トラヴェルソ、またはサイドブロウ・フルート)は、リードを使わないエアリード式の木管楽器です。12世紀には中央ヨーロッパで使用され始め、バロック時代では、現在のモダン・フルートの前衛楽器としてその黄金期を迎えました。モダン・フルートとは違い、バロック・フルートはたった1つのヴァルヴで、音域は2と1/2オクターブという制限がありました。バロック・フルートの材質は木からなるものがほとんどで、黒檀、グラナディア、ツゲ、オリーブが使用されました。従ってサウンドはとても柔らかく温かで、モダンなフルートというよりも、リコーダーに印象があります。現在バロック・フルートは古楽器として多く親しまれています。

バロック・オーボエは2枚のリードを持つ木管楽器で、17世紀中ごろに誕生しました。フランス語では「hautbois」(オーボワ)と呼ばれ、「hau」はhigh(高音)またはloud(大音量)、そして「bois」はwood(木)またはwoodwind(木管)という意味を持ちます。語源通り、バロック・オーボエはc1~d3までのソプラノレンジをカバーしています。現代のオーボエとは反対に、バロック・オーボエにはたった3つのキーしかありません。高いピッチのサウンドを出し、時段階のハーモニクスを奏でるためには、オーバー・ブロウ、つまり吹き込む息のスピード(圧力)を上げる必要があります。

オーボエ・ダ・カーチャは、バロック・オーボエよりも5度下のF管の楽器、低音域のアルト・レジスターをカバーしています。外観は湾曲した管体の先にブラス・ベルが付いた、狩猟ホルンのようになっています。バッハのカンタータ、受難曲、特にクリスマス・オラトリオでオーボエ・ダ・カーチャが登場します。オーボエ・ダ・カーチャは現在のフレンチ・ホルンの前身です。

オフィクレイドは、コニカルボア(円錐形の管内形状)の管楽器で、ビューグル族の1つ。チューバと似ています。1817年に、フランスの楽器制作者であるアラリ(Jean Hilaire Aste)が考案し、ロマン派時代のオーケストラではすでに時代遅れとされていたセルパンに代わり、オフィクレイドが大活躍しました。Ophicleide(オフィクレイド)とは、ギリシャ語の「ophis」(蛇)と、「kleis」(キー)が語源となっており、蛇にキーが付いているような外観になっています。カップ状のマウスピースは近代のトロンボーンやユーフォニアムのマウスピースと似ています。オフィクレイドが登場する有名な楽曲は、ベルリオーズの「幻想交響曲」で、ワーグナーとヴェルディもその一部分を作曲しています。20世紀、ブラジルの大衆音楽であるショーロでオフィクレイドはよく使われていましたが、サクソフォーンやトロンボーンが代わりに使われるようになりました。サクソフォーンはオフィクレイドを模して発明されてたと考えられており、当時オフィクレイドを作っていたアドルフ・サックスは、木管楽器のマウスピースでオフィクレイドを演奏できるようにしてみようと考え、それがサクソフォーンの発明に繋がったと伝えられています。

セルパン(Serpent)はラテン語で蛇(serpens)という意味で、その名の通りクネクネと曲がった蛇のような外観をしています。セルパンは16世紀のフランスで発明され、ツィンク(コルネット)族の低音・金管楽器です(ツィンクについてはVIENNA HISTORIC WINDS II の製品ページをご覧ください)。セルパンは通常木材から作られ、表面はレザーが巻かれています。丸い、ブラス式のマウスピースはトロンボーンやチューバと似ており、そのことからセルパンはチューバの祖先とも考えられています。しかし、楽器自体は木材がベースにされていること、そして金管楽器に一般的なバルブではなく、木管楽器のような6つの指孔があるため、族分けが難しい楽器でもあります。セルパンは18世紀中ごろから軍隊楽で使われ始め、大規模なアンサンブルやべニューにおいて大音量演奏ができる唯一の木管楽器として、19世紀中ごろまで重宝されました。バロック、古典派、ロマン派時代において多くのコンポーザーがセルパンを使用した楽曲を制作しました。ヘンデル(王宮の花火の音楽)、ハイドン、モーツァルト、ベートヴェン、メンデルスゾーン(夏の夜の夢)の劇中歌)、ベルリオーズ(幻想交響曲)、ワーグナー(リエンツィ)など…。一度は廃れてしまったセルパンは20世紀に入り、数々の伝説的なコンポーザーによってフィルムのスコアに使用され始めました。バーナード・ハーマン氏が1959年に製作した映画「地球探検」のスコアで使った他、リドリー・スコット監督のかの有名な、1979年に製作したSFホラー映画「エイリアン」のスコア、ジェリー・ゴールドスミス氏がセルパンをエイリアンのサウンドとして使用しました。楽器の演奏はとても難しく、高い技術を必要とする他、安定したトーンを維持するのも困難を極めます。セルパンの演奏パートは後にオフィクレイドがとって代わり、そして後にはオフィクレイドの代わりに、コントラバスーンやフレンチホルン、トロンボーン、チューバ、ユーフォニアムが使用されるようになりました。

メーカーの詳細ページ

https://sonicwire.com/product/40030

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